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2019.11/6~7 フランス滞在備忘録①

フランスはランスにてダマジカ猟に同行しました。
猟はガイドであるThomasさんの敷地内で行われ、その広さは250haにも及ぶそう。
ここで獲れるのはアカシカ、ダマジカ、シカ、ムフロン(ヤギみたいなやつ)、イノシシの5種類だそう。

トーマスは12歳の時に父親について狩猟についていっていたそう。

昼ごろに到着し、その後昼食を取る。
トーマスさんのお母さんとそのお友達が食事を用意してくださった。

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その日は他にもう1組ハンターが来られ、トーマスはそっちのガイドに。自分のガイドはトーマスの友人というベンジャミンが行なった。
猟場はすぐ隣の敷地なので歩いて移動。

フランスでは猟のライセンスは比較的簡単なようで2日間の講習を受け筆記、実技の試験を受ける。銃の所持は昨今のテロの影響でかなり厳しくなったと言ってました。
別の日に銃砲店に行ったが入口は施錠されており、インターホンを押して中から開けてもらう仕様になっていた。

フランスではトロフィー獲得のため、獲物の頭を狙わず心臓を狙うそう(的が小さく、頭を狙うのは難しいというのもある。)だが、イノシシや雌鹿など、トロフィーが重視されない時は頭を狙うこともあるそう。


猟場は先ほどまで降っていた雨によってぬかるんでいた。
進んで行くと度々ベンジャミンが小声で指を差し、その先にはイノシシや鹿の群れが草などを食んでいる。

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こちらに気づくと逃げるものの、日本で追っている野生動物と違い、気配の察知から逃げ出すまでの速さなど少し鈍いような。敷地内で半野生的に育っているからだろうか。

なるべく大きめの獲物を選定してくれ、大物を見かけるたびに(撃つのは)あれで良いか?と確認を入れてくれる。
獲物が決まったところで、バイポッドと呼ばれる杖に銃を委託し、4〜50mほど先のダマジカの前肩あたりに狙いを定め発砲する。
狙い通りに部分に当たったのか、少し悶えるような形で走り始めた。
ガイドからしばらく待つ様に言われたので、数分その場に待機。
その後獲物がいた場所へ行くと、シカが一頭転がっていた。

すかさずガイドが木の葉を切り取り鹿の口にくわえさせる。
獲物に敬意を込めて最後の食事を与える、エチケットの様だそうだ。

そのあとはもう一組のグループが狩った獲物の回収をお手伝い。
信じられないほど大きなアカシカとイノシシ、ムフロンと呼ばれるヒツジの仲間、二ホンジカの計4頭を回収。

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回収後は拠点に戻り、獲物を並べての撮影会~解体作業。
こちらでもスペインと同じく、獲物をしとめてから数時間経ってからの解体作業。
(日本の基準で考えると食肉利用を想定しているとは考えにくい。)
トロフィーを残すための解体作業が施され、上半身だけ先に皮を剥いだり、関節をノコギリで外したり、日本で良く見慣れた手順とは違う形で作業が行われていた。


肉の利用を第一に考えて行っているとこもあるかもしれませんが、これまで見たものの範囲でいうと、スペインとフランスでは肉の利用という面は二の次のように感じました。

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