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英検一級語彙満点単語暗記術『群青の薔薇(ぐんじょうのばら)』

目次

1.筆者の実績について

2.なぜ人間は思い通りに記憶できないのか

3.一年半で20000語覚える最強の記憶術

4.具体的な練習方法

5.僕の勉強に対する思考法

6.英検一級語彙満点を取るまでに使った全単語帳紹介




1.筆者の実績について


Hello, you guys !

皆さんこんにちは、カシスと申します。

私は現在(2020年3月)北海道大学に通う現役の大学2年生です。

大学二年の秋に英検一級の二次試験に合格しました。

一級の一次試験自体は同じ年の夏にすでに

二回目の受験で合格していましたが、

その時の語彙パート(全25問)で満点を獲得しました。

その時の成績の画像を紹介します。



画像1


画像2



英検一級の語彙パートといえば、

英語学習者の中では超鬼畜パートで有名で、

難関大学の英語を高得点で突破した人や、

TOEICでほぼ満点という超ハイスコアをたたき出す人でさえ、

英検一級の語彙問題は手も足も出ない

ということはよくあります。

TOEIC900点以上に必要な語彙量は

8000~10000語といわれていますが、

英検一級の語彙パートで

合格点(7~8割)取るのに必要な語彙量は

12000~15000語といわれています。

僕の場合は正確な数字はわかりませんが、

使ってきた単語帳から推測すると、

20000語以上の英単語を記憶したと思います。


ではもともと大量の英単語を知っていたのかというと、

そうではありません。

そもそも高校までは英語を真剣に勉強しておらず、

知っていた単語はせいぜい3000~4000語だったと思います。

大学一年の夏から本格的に単語を覚え始めたので、

わずか一年で15000語以上を新たに記憶したということになります。

では僕が記憶の超人で見た単語を

一瞬で覚えられるかというと、

決してそうではありません。

むしろ、

僕は中学高校時代はテストで

膨大な量のことを覚えたいにもかかわらず、

覚えたいものが全然覚えられず、

自分にものを覚える才能はないんじゃないかと

本気で悩み続けた時期もありました。

記憶に関する本も20冊以上読み、

なんとかして思い通りに記憶できないかと、

もがき続けていました。


そのように試行錯誤していく中で、

自分なりに一つの結論が出たので、

それを単語が覚えられなくて悩んでいる

少しでも多くの人に知ってもらいたくて

この記事を書きました。

英検だけでなく、

TOEICやTOEFLなどの英単語学習、

日常の記憶したいものを

確実に覚えるといったことに

活かせると思います。

この記事では

まず人間が思い通りに記憶できない理由について考察し、

そのあとに一年半で20000語覚える記憶術、

具体的な練習方法を紹介した後に、

付録として僕が英検一級の語彙パートで

満点を取るのに使用した単語帳をすべて紹介しています。



2.なぜ人間は思い通りに記憶できないのか



「なんで人間は思い通りに記憶できないんだろう。」

そう思ったことがある方はいますか。


僕は暗記に苦しんでいた中学高校時代に

教科書で一度読んだ文章や図が

すべて暗記できればいいのになぁと

本気で思っていました。

一度見たものをすぐに記憶するように

プログラムされていない人類の遺伝子を恨んだこともありました。

しかし人間が瞬時に情報を記憶できないのには理由があります。

そもそも生物がなぜ記憶するのかというと、

エサの場所や天敵の縄張りの位置などの

重要な情報を記憶しておくことで

生存に有利になるからです。

天敵の縄張りに入ってしまって彼らに遭遇し、

なんとか運良く逃げ切れたとしても、

その場所を

「入ってはいけない場所」

として記憶することが出来なければ、

再びそこに入ってしまい、

捕食されて子孫を残すことが出来なくなります。

重要な情報を記憶できない個体は

子孫を残す確率が

記憶できる個体に比べて低くなるため、

歴史的に淘汰されてきたということです。

ではなぜ人間は思い通りに記憶できないのでしょうか。

それは覚えようとしていることが

生存するために重要ではないからです。


人類のしっぽが退化しているように、

生物は生存にいらないものは

徹底的に排除するようにできているので

人間の脳が必要ないと判断した情報は

記憶の倉庫から廃棄します。

また、脳は自分の生存に関係のある情報には

勝手に興味を持つようになっています。


だから人間は

そもそも自分の興味のあることは覚えられるが、

自分が興味のないことは

簡単には覚えられないように出来ているのです。

好きなプロ野球選手の成績、

好きな子とのLINEの文面は覚えようとしなくても

事細かに覚えているのに、

覚えなければならない歴史上の人物や事件が

全然覚えられないのには

このようなカラクリがあったのです。

しかし生きていれば様々な場面で

興味のないことを覚えなければならないときがあります。

そのようなときにどうしたら

「生存するために重要ではない」情報を

記憶することが出来るのか。

その方法を次の章から説明していきたいと思います。

正しい記憶の方法を理解し、

その次に紹介するトレーニング法で

練習していけば

一年半で20000語覚えるという、

普通の人からしたら

「そんなこと出来るわけないだろ」

と思うようなこともかなり現実的になってきます。

かつての僕のような暗記に苦しんでいる方が、

その苦しみから解放されて

自由に暗記できるようになれればと思っています。

僕が今までの人生の期間をかけて練り上げてきた

最強の記憶術というものを

是非吸収し、その威力を

実際に実感してもらえたらなと思います。


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