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A: 地蔵盆唄 - 初代鈴木正夫 (大阪) B: デカンショ節 - 初代鈴木正夫 (兵庫) (7" ビクター MV-68) レア度:☆ 内容 :★★★ 両面ともに初代鈴木正夫の柔らかくファニーな個性が全面に出たダブル・サイダー。「金の鈴」と呼ばれたまろやかな美声の中にも天然に近い揺れがそこここに顔を出し、土地とスタジオを自身の喉で繋ぐプロらしい名唱を披露。特にB面"地蔵盆唄"はこの頃のアレンジャー小沢直与志らしい曲そのものを活かしたシンプルかつ小気味よい軽快なポップ・
A: やかたおけさ - 二代目浜田喜一 (新潟) B: 岩室甚句 - 二代目浜田喜一 (新潟) (7" 東芝 TP-1722) レア度:☆☆☆ 内容 :★★★★ どことなく初代に寄った喉を聞かせる二代目浜田喜一の"やかたおけさ"。新潟の民謡は土地柄か自然に艶が乗る曲が多いゆえの近似か。越後らしい笛の効いた名演です。 民謡レコードに前所有者の名前が書かれているのはあるあるなんですが、手元の2枚は ジャケありがどこかの小野さんの所有物だったもので、ジャケなしのものが下田
A: 八戸小唄 - 大西玉子 (青森) B: 外山節 - 大西玉子 (岩手) (7" コロムビア SA-580 1961) レア度:☆ 内容 :★★ 幼いころに青森の成田雲竹一座から秋田の佐藤貞子一座を渡り歩き全国を巡演、最終的には岩手民謡界に君臨した民謡研究家/ディガー武田忠一郎の弟子にして年の離れた後妻となった岩手のビッグ・ママこと大西玉子。 東北民謡を深堀りするNHK仙台放送局の名物ラジオ番組「民謡をどうぞ」の構成を立ち上げから担当した故・原比呂志によれば、現
A: ホーハイ節 - 成田雲竹 (青森) B: 鯵ヶ沢甚句 - 成田雲竹 (青森) (7" キング 民謡をたずねて BS 5610) レア度:☆ 内容 :★★★★ 一代で津軽帝国を築いた強権の覇者 成田雲竹の、竹山の尺八を従えた民謡アシッド・フォーク"ホーハイ節"。東北民謡には各県に覇権を争う大ボスみたいなのがいて、塔の最上階を目指して配下の者どもが凌ぎを削ったRPGか少年漫画のような世界が広がっています。 民謡という武器を手に戦前には台湾やサイパンにまで渡りジャパ
A: 山中追分 - 初代浜田喜一 (石川) B: 帆柱起し音頭 - 初代浜田喜一 (富山) (7" ビクター MV-542-S 1968) レア度:☆☆ 内容 :★★★★ A面の"山中追分"は、北海道帰りの出稼ぎ船頭が山中温泉に浸かりながら唄っていた"松前追分"から変化したという逸話を持つ"山中節"の大元となったといわれる一曲を北海道出身のプロが再現。実際には追分元唄説は眉唾で近隣の変哲もない甚句がスロウ・ダウンしただけのようですが、ここではほぼ"江差追分"と"山中節
A: 朝の出がけ - 二代目鈴木正夫 (千葉) B: 東浪見甚句 - 初代浜田喜一 (千葉) (7" ビクター MV-748-S) レア度:☆☆ 内容 :★★★ 初代の芸に惚れ込んだ千葉在住の金物商にして稀代のSPレコード・コレクター飯島幸平をパトロン(&弟子)に持ち、多くの千葉民謡をプロ化して吹き込んだ浜田喜一の"東浪見甚句"。初代に長年連れ添った三味線の大川佳子が密かに好きなんですが、彼女の三味線はしっかりとリズム・ギタリストとしての役割を全うしていて、あくまでも
A: 江差追分(前唄) - 初代浜田喜一・二代目浜田喜一 (北海道) B: 江差追分(本唄・後唄) - 初代浜田喜一・二代目浜田喜一 (北海道) (7" 東芝 TR-1046) レア度:☆☆☆☆ 内容 :★★★ 掛け合いというだけでも珍しいのに、初代と二代目による合作で贈る意外に珍盤。病気から復活した後のステージでの"江差追分"は、初代は唄い切るのに体力が続かないとのことで二代目との掛け合い競演で凌いでいたとのことですが、それが録音として残っていました。 こうして聞
A: そうらん節 - 鈴木正夫 (北海道) B: 大漁唄い込み - 鈴木正夫 (宮城) (7" ビクター MV-3 1963) レア度:☆ 内容 :★★★ ファニーな正夫の真骨頂が出た"そうらん節"に、どちらかというとシリアスにムーディにこなす元宮城民謡門下生としての"大漁唄い込み"。この"大漁唄い込み"の真摯に落ち着いた感じが一般化したこビクター民謡 とで、のちのドリフの替え歌"大変うたい込み"のギャップがさらなる大衆受けに繋がったのではないかと。
A: 安来節 - 黒田幸子 (島根) B: 関の五本松 - 黒田幸子 (島根) (7" キング EB-5020) レア度:☆ 内容 :★★ 安来節の女王こと初代黒田幸子。現地版で好きなヴァージョンは他にもありますが、このもったりとキレのあるプロらしいお座敷感覚が浅草をはじめ全国のステージに響いていたのかと夢想します。わざと躓いて腿を見せていたという"安来節"の艶っぽいステージングに沸いていた時代が確かにあった。女ばかり17人の黒田幸子一座は現代の大所帯アイドル路線の先
A: 相川音頭 - 初代浜田喜一 (新潟) B: 十日町小唄 - 市丸 (新潟) (7" ビクター 民謡ゴールデン・シリーズ再発版 MV-2127) レア度:☆ 内容 :★★ 民謡のプロには、少なからず土地の匂いを探求しようという者と、自らの個性を追求しようとする者、そのどちらでもない凡庸な者の3種類がいるわけですが、後2者はほとんどの場合「堕す」だけに終わりがち。あふれ出る妖艶な個性と舞台経験に裏打ちされ、何を唄っても浜田喜一でありながら民謡として成り立つ要点を完璧
A: 江差追分(前唄) - 初代浜田喜一 (北海道) B: 江差追分(本唄・後唄) - 初代浜田喜一 (北海道) (7" ビクター MV-572-S) レア度:☆ 内容 :★★★ あくまで大衆に寄り添いながらプロフェッショナルとしての完璧さも見せつける初代浜田喜一の"江差追分"。テクニカルな節回しをまろやかに朗々と聞かせます。ラムで焦らしに焦らすような長いアカペラを経てようやく三味線が入ると終わりを迎える前唄は、日本のモーラムかのような構成。
A: そうらん節 - 初代浜田喜一 (北海道) B: 北海よされ節 - 初代浜田喜一 (北海道) (7" ビクター MV-568-S 1968) レア度:☆☆ 内容 :★★★★ 不死鳥浜田喜一のベースとなる北海道の"そうらん節"。漁師唄でもなくポップスでもない、これぞ「プロによる民謡」を提示する初代のねっとりとうねる柔らかな喉が、山田流をはじめとする鉄壁のバック・バンドに支えられています。B面の"北海よされ節"は御大の唄はもちろんのこと、山田鶴三・鶴寿による太鼓と鉦、
A: 黒田節 - 赤坂小梅 (福岡) B: おてもやん (熊本甚句) - 赤坂小梅 (熊本) (7" コロムビア FK-51 1977) レア度:☆ 内容 :★★ 民謡レコード史上もっとも売れた一枚と考えて間違いない本作は、全国どこのリサイクルショップでも発見が容易い竜鉄也やさだまさしのような存在。とはいえB面"おてもやん"の服部逸郎(=モンド/トランスワールド・ビート/ガレージ・パンク等の好事家にも人気のClub Nisei Orchestra "Japanese