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キャッシュフローマトリックス!?

キャッシュフローマトリックスとは

横軸に営業キャッシュフロー(営業CF)、縦軸に投資キャッシュフロー(投資CF)をとったグラフをキャッシュフローマトリックスと呼び、このマトリックスのどこにプロットされるかで、企業のフェーズが今どこに位置しているのかを読み取ることが出来ます。

キャッシュフローマトリックス表
                                   出所 著者作成

キャッシュフローマトリックスのフェーズ

①投資期(-投資CF>営業CF>0)
 投資額が営業CFより大きく、事業投資している時期であることがわかります。ビジネスで入ってくる金額より投資で出て行く金額が大きいので、会社全体で使えるお金(フリーキャッシュフロー)はどんどん減っていくフェーズです。

②安定期(営業CF>-投資CF>0)
 営業CFが投資額より大きく、事業投資を回収しているフェーズであることがわかります。投資よりもビジネスで入ってくる金額が大きいので、会社全体で使えるお金は増えていきます。

③停滞期(営業CF>0>-投資CF)
 営業CFはプラスで収益を得ていますが、投資CFがプラス(資産売却してキャッシュを得ている)フェーズ。

④低迷期(0>-投資CF>営業CF)
営業CFがマイナスで業務をすることで損失が出てしまっていますが、資産売却などによって何とか収益を得ているフェーズ。本業で赤字がでているため、苦しい状況ではありますが、まだ、資産売却などにより自由に使えるお金が増えている状態になります。

⑤後退期(0>営業CF>-投資CF)
 営業CFのマイナスが、資産売却などによるキャッシュを超えてしまい事業が後退している状態。低迷期との違いは、低迷期はまだ会社が使えるお金(フリーキャッシュフロー)が増えているのに対し、後退期は使えるお金が減少しているところです。
低迷期から後退期に入る要因としては、資産売却により得られる収益よりも業務の赤字が増えてしまった、もしくは赤字は同じ金額だが売るものがなくなっているなどが挙げられます。

⑥破綻期(-投資CF>0>営業CF)
営業CFがマイナスで、さらに売却可能な資産を売り尽くして投資CFでもキャッシュが得られない状態。事業を継続すればするほど赤字が膨らみ危機的な状態。

ここまで読んでくださってありがとうございます。

【次回予告】
・キャッシュフローマトリックス実践編【セブンイレブン】

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