好きなタイプは?への対策

恋愛初心者のみなさんはじめまして。恋愛氷河期といわれるこの時代、オンライン・対面での会話やりとりの器用さは我々に求められる最優先スキルの一つである。

恋愛でのコミュニケーションというものは、テンプレートがあるわけではないにしろ、おおよそ同じような会話パターンを経て仲良くなったり付き合ったりしているのである。傾向があるところに対策あり。最頻出質問は事前に抑えるべし。東大を受験する心持ちで臨もう。


「好きなタイプは?」「どういう人が好きなの?」誰もが聞かれたことがある質問なのではないだろうか。異性と話す時の話題や、合コンなどの複数人がいる場で答える時、日常会話での恋愛トークなど、様々なシチュエーションが想定される。

前提として会話に普遍的な正解というものはない。状況やその場の流れなど、言い方などによって相手の反応や受け取り方は異なる。しかし好印象を与えることができる受け答えは確かに存在するのである。
この質問に対する回答について、独断と偏見によって考察を述べていく。

回答群1 当たり障りのない回答

・「やさしい人」「好きになった人がタイプ」
再帰的定義の話をしている?大体好きな人には優しいしタイプな人は好きだろうが。他者にやさしいという意味ならば、道徳性があって気遣いができる人と答えるべき。
・「気が合う人」「話が合う人」「一緒にいて楽しい」
普通で無難。印象にも記憶にも残らない、波風を立てない回答。しかし価値基準が似ていることは大切である。

回答群2 好印象狙い回答

・「笑顔が可愛い」「よく笑う」「美味しそうに料理を食べる」
どこかで聞いた台詞。しかもこれ因果が逆ではないですか?好きだからそう見えるだけなのではと思う。

番外編 ~あざと回答~

・「かまってくれる人」
これを言える人はたいてい人との距離感が近い。犬プレイ。
・「甘えてくれる人」
ボディタッチがうまい人がいう。もう酔ったの?顔赤いよー?お水もってこようか?
・「守ってくれる人」
自分の身は自分で守るしかないのだが。

回答群3 具体的な回答

・「連絡がマメな人」「遅刻しない人」「嘘をつかない」
キッチリしたい系。誠実そうな印象。
・「顔がいい」「スタイルがいい」「おしゃれ」
外見重視。デートで写真を何枚もとりそうな予感がする。
・「お金がある」「ケチらない」
金銭関連。当人は金銭管理ができない浪費消耗型。
・「仕事ができる」「尊敬できる」「頭がいい」「知識がある」
リスペクトしたいタイプ。現状に満足せず向上心がありそう。
・「運動している人」「スポーツができる人」
よくよく考えると項目としては正直かなり重要。運動していなくてかつ社会性がない人はメンタルが不安定になりやすい。

回答群4 恋愛経験値がありそう回答

・「自分の趣味がある」「プライベートの時間を大事にしている」
プライベートと遊ぶときの配分を大事にしている人は人に依存しない。そのため振り向いてほしいと思わせる魅力がある。
・「周りに流されない」「本音が言える」「気を遣わなくていい」
さらっとしていてお世辞をいわない感じ。健全さがあって、恋愛慣れしているイメージ。
・「くだらないことを全力でできる人」「お酒がなくても楽しめる人」
普通の人はいえない。日常におもしろさを見出して楽しむ姿勢を持っている人は既にモテている。

回答群5 テクニカル回答

→マッチングアプリの文章に使えたり使えなかったり。
・「映画の感想をいうときに忖度しない人」
シチュエーション設定をすることで自分と映画に行った後を相手に想像させる+忖度しない=本音が言える、という合わせ技。
・「レストランじゃなくて居酒屋で楽しめる人」
賛否両論ある回答。着飾らない感じがいい人は、これをいうことで先手を打つことができる。ターゲットが絞れる。

回答群6 ボケ回答

→恋愛初心者のなせる業ではない。高確率で大やけどを負う。
・ そんなやついねーよ、いやなげーよ、のツッコミ待ち回答
すべるかどうかの瀬戸際。女性が使うと場が誤魔化せる。「高収入で~背が高くて~家事もしてくれて~」。男性は非常にセンスが求められる。万が一しらけても酒が入っていてラフな間柄ならありかもしれない。
・ 逆に全員にあてはまる回答
「前科もち以外ならだれでもいいです」とでも言っておけばいいのではないだろうか。

以上、ざっと回答を並べてみた。話し方やタイミング、関係性、その人のキャラクター性など様々な要素によって喋ると別の印象になることは十分理解していただきたい。


最後に結論。
①回答するにあたって、具体的/抽象的で考えるとよい。具体的だと印象に残るし、ターゲットを絞る(ふるいにかける)ことができる。一方、抽象的だと印象には残らないが、射程範囲が広くなり相手を傷つけたり脈なし判定をされたりすることを避けられる。
②モテたいのか彼女を探したいのか遊びたいのかという目的、自分をどうブランディングしたいのかによって最適解は異なる。
③また、オリジナルっぽくてリアリティのある回答は遊びがあったり会話の種としてツッコみやすかったりして、良い印象を与えることができるのではないだろうか。

こんなことを書いておいていうのもなんだが、そもそも好きなタイプとは演繹的に決定されるものなのかどうかは大変疑わしい。好きな人がタイプ、その時々による、相性がいい人と付き合う、という非常に曖昧で流動性が保たれた回答が正解としては近いのかもしれないのである。あくまで"会話の受け答えとして"どうかという観点で考えることがまずは大事である。

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