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【恐怖体験ファイル】 適当に電話したら怯えることになった話

およそ20年前、高校2年生の時の話です。

当時は、若者が「ポケベル」から「携帯電話」に乗り換え始めた時代。

僕も念願の携帯を手にし、浮かれていました。

「掛けてはいけない番号」が存在する!


“宇宙のパワー” や "呪われた番号” 、その他もろもろ・・・
90年代に、ありましたよね。
興味本位で、電話する人たちも多かったと記憶しています。

そんな中、僕は、ふと「適当に電話をかけてみよう」と思ったのです。
(若気のいたりとしてお許しください。反省しています。)


それが、恐怖の始まりでした。

「プルルー、プルルー」

「・・・・・・・・・」

相手が電話をとりました。・・・・・無言でした。

しかし、よく耳を済ませると、うっすらと奇妙な “何か” が聞こえるのです。

「ア゛ーーー、ウ゛ーーー、ア゛ーーー、オ゛ーーー」

それは、薄気味悪い “何か”・・・

例えるなら、

集団のうめき声・・・?

何かの儀式の音楽・・・?

とにかく聞くだけで鳥肌が出る、呪いの塊のようなものでした。


僕は怖くなって、電話を切りました。


すると、

「ピリリリリ」

非通知で着信が・・・

もしかして、僕がさっき電話した相手から?


そんなはずはない・・・・
僕はさっき、非通知で掛けていたのです。


僕は、恐る恐る電話に出ました。

すると・・・

「ア゛ーーー、ウ゛ーーー、ア゛ーーー、オ゛ーーー」

聞こえてきたのは、さっきの薄気味悪い “何か”


「すみませんでした。本当にすみませんでした。」

すると、電話が切れました。

電波は「バリ3」でしたので、電波が悪かったわけではありません。
きっと相手が許して切ってくれたのだと思います。

それ以来、電話の着信がトラウマになりました。
着信の恐怖を和らげるため、着信音を着メロにしました。

曲は「笑点」にしたと記憶しています。


〜完〜



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