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 さて。

 作業場に取り掛かる。
 本来、2023年の春あたりまでは今の作業場を使っていたかったのだが、なんせ北側一階の部屋なので寒い。この部屋にいる時だけは冬の時期、足元をヒーターで温めていないと凍えそうになった。外は27℃とか余裕で超えてるくせに、この寒暖差。

都合よく、クマ夫から嘆願。「僕はここより全然寒いところから来たので、ここは暑いんだ。3〜5月の暑さは僕には耐えられない。北側の部屋を僕に使わせてくれ。それがダメならエアコン入れる」

 この土地でエアコンですって?不要不要。扇風機で十分。だけどクマ夫には辛いと。北側の部屋なら大丈夫だ、と。ちょうどいいじゃない。

 ということで、善は急げ。もたもたしてたらまた暑い季節になってしまうので、さっさと私の「新作業部屋」を作ることに。

 この竹の使い方についてはnoteのわりと初期にすでに書いている。

https://note.com/casa_arkadia/n/n167f134c04ab

 まず、全体図で説明しよう。

 ここになる。実際にはこれよりもっと横長な感じなのだが、青いラインはレンガと石膏ボードでクマ夫が去年の秋に壁を作っていた。階段も(仕上げはまだだけど)できている。

 ちなみにこの部分、北側の作業部屋、東のバスルーム、南の主寝室同様、キッチンやリビングルームなどより80cmほど下がった作りになっている。

一つ前の見取り図で言うと、右下から左方向を見た感じがこれ。2020年8月あたり


 2020年2月に、メキシコシティの友人宅から車で2往復して積んできた竹。当初からあれを使いたいと思っていた。前述のnoteにある「塞がない仕切り」の部分だ。虫食っていないものを選び、色を塗る。これは2021年8月後半に作業している。

その後、穴が空いたままだと虫やクモが入り込むのでよろしくない、とのクマ夫のアドバイスにより、分厚いサラシのような布を被せて凧糸で縛り、溶かしたロウで密封する作戦を取った。どうでもいいから手持ちの材料で無駄なく使いたい、と考えた結果だ。意外や、かなり良い出来になったので満足。

一本ずつこうやって被せて縛る
しっかりと固まって微動だにしない

さて、この竹を立てて固定するにはどうすればいいか。

特に「竹を立てかけた間仕切り」みたいなDIYチュートリアルを探したわけでもないのだが、セメントに刺していくのがいいんじゃないか、と。でも普通に木枠に流し込んだセメントに立てていくには安定させたまま乾かす必要がある。

 材料も道具も補助具も作業も最小限にしたい。

 ならば、竹の刺さったブロックを作ってはどうだろう。

 というわけで、一つ試しに作ってみた「竹刺さりブロック」。

 廃材の木で枠を作り、天窓が着く前に雨よけで張っていた黒のプラスティックシートを敷き、空き缶を中に入れてそこに竹を差し込み、小石や砂利を混ぜ込んだセメントを流し込む。全部廃材、リサイクル。映り込んでいるのは乾燥肌用の保湿クリーム。これをシートに塗ってからセメントを流し込むと、綺麗に剥がれてくれる。



 数日待って型枠から外すと、歪ではあるけれどしっかりとした「竹刺さりブロック」が出来上がった。

この作業を繰り返し、10個ほど作った。

これが、2022年の1〜3月。

ずいぶんと間を開けて、じゃあこれを実際に「塞がない仕切り」にしていくのが2022年12月。案ずるより生むがやすしとはよく言ったもので、うだうだ考えているよりもやり始めた方が早い、とはこのこと。

今年ももう終わりなのね、あっという間だったな。
今こうしてこのnoteを書いているのは、その新作業部屋。
つい先ほど、「塞がない仕切り」の土台部分のペンキを塗り終え、とりあえずここでデスクワークができるように机を運び込んだところ。

手のペンキが落ちてませんね

次回、新年1本目は、この「塞がない仕切り」の作業工程などをお送りする予定です。

北半球の皆様は暖かくして、南半球の皆様は涼しく、お過ごしください。
では、また来年!

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