106. ヘチマと膀胱炎

去年だか買ったヘチマたわしから取れた種を「ダメ元で」蒔いて、育っていたヘチマ。

　雨季の間にぐんぐん伸びて伸びて伸びて、最終的には56cmにまで伸びました！

　さて、それをこしきゆかしい方法でたわしにしていきます。

　刈り取ったら1週間ほど放置し、皮の全体が焦茶色に乾いてきたら手でむしって綺麗に取り外していきます。この作業が結構楽しかった。

こんなサイズ感です

大きいけど麩菓子みたいに軽い軽い

　なんだろう、言ってみれば「濡らしてしまった文庫本を乾かして、ひっついたページをペリペリ、３ページずつ開いている」感じかしらね。硬いとも思わないけど玉ねぎほど薄くもない。楽しいのよ、これ。あ〜あ、でっかいとはいえたった一本しかならなかったのが惜しいところ。この作業をするためだけに、来年はもう少し植えよう。

　さて。

　皮を剥いたら、長いままってのも難しいので包丁で４つに分割しておく。この時点で種が取れたので来年用に保存する。

　この４切れを、バケツに水を張って浸しておく。1週間ぐらいでしょうかね。適当です。その後、水の中でモミモミすると、しっかりとした繊維だけが残った。

　これを再びバケツに水をはり、漂白剤をジャバっといれ、また漬ける。二日間、途中で少し向きを変えながら漬けてみた。

　その後よく濯いで、日陰に干す。

真っ白〜〜〜

　そうするとどうでしょう、真っ白に綺麗になったヘチマの繊維、ヘチマたわしの出来上がりです。

　これらの作業の間、2階の客間シャワースペースを作っていた私に異変が。
　トイレに行った時にうっすら血尿と、残尿感。

　症状を調べると「膀胱炎」。ひ〜〜〜え〜〜〜〜！

　その二日後に温泉に行く予定をキャンセルすると友達に伝えると、「妹が前になって、トウモロコシのヒゲをお茶みたいに煎じて飲むとすぐよくなる」とのこと。ちょうど畑では今季最後のとうもろこしがいくつかできている。クマ夫にライトを持たせて夜10時過ぎの畑で数本むしってくる。そこから、いつもは邪魔くさ！と捨てていたヒゲを一本たりとも残さず外し、お茶にして飲んでみる。薄茶色で香ばしい香りとほんのりとした甘味のお茶はするする体を巡っていく気がする。

これ、この部分です

こんな色になりました

　残尿感ったらないわ、今おトイレ行ったのにもうすでに行きたい。尿道口がスンスンするし。でもこのお茶を飲んだら、夜12時から朝の7時までの間、一度おトイレに起きただけでぐっすり眠れた！！（感想には個人差があります）

　翌朝、病院に電話して翌日夕方の予約を入れる。
　もう少しの辛抱だ。
　病院で、症状を知らせて膀胱炎でしょうね、との診断。年齢のこともあるので膀胱と腎臓をエコーで見て、腫瘍がないかも調べてくれた。これで日本円で4000円ほど。保険はなし。（保険の効く公立病院はもっと安いだろうが、システムが悪くて病院の外でずっと待たなければいけないとか色々で、言っただけ余計に悪くなりそう）

　処方箋で買った抗生物質は６日分で3000円ほど。一発で効いた。
　ついでに通りかかったビタミンショップで、予防のためのクランベリーエキスのカプセル１ヶ月分（1000円ほど）を購入。

　それと！忘れてはいないか！というか、あれ！私はこのNOTEの中でまだ書いていなかったのか！

　Arkadia周辺、この地域の野山や畑の周辺にたくさん生えている木、ワシマ。その実が腎臓や膀胱に良い、とみんな口々に言っている。そしてその実を乾燥させたものは生薬を売っているお店で一般的に売られている。
　街から来た人たちも「え？これワシマ！？少しもらって行っていい？」と実をむしって持ち帰るほど。そんなに珍しいものなの？

　うちの裏にも、いつものお散歩コースにも、あちこちにワシマの木は生えている。ちょうど、雨季の間に育った実が鈴なりに実っているので、これを使わない手はない。

　ライチと若と一緒の朝んぽの道すがら、２本の木の、しかも下の方で取りやすい部分からぶちぶちもいで来る。このイガイガが手のひらを刺激して痛気持ち良い。

　

もいできた！ありがとう、自然！

これをバケツに水と入れて木の棒でぐるぐる回して埃を落とす。カゴに開けてそのまま1週間ほどカラカラに乾かす。
　取ったそのままの緑の実をお茶にしてもいいし、乾燥したものでお茶を作っても良い。

　お茶の味は特に苦くも酸っぱくもなく、ほんのり青臭さく甘いというか「ああ、お薬なんだな」という美味しくはない味で。何かを混ぜて飲めば気にならない程度。
(Wikiには「砕いて」と書いてあるので、次回は砕いてお茶にしてみよう)

　

　膀胱炎、辛かったのは二日間だけだったけど、治ってよかったわ。もう2度とごめんだ。なので、ストレスを溜めないように、そしておトイレも我慢しないように気をつけます。