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エビ(左)とカニ(右)は一年前は小さいながらでも猫らしくなって来てたのね。

雨季も後半になり、雨の頻度も量も下がって落ち着いてきた8月後半。ようやく壁と天井の漆喰、シーラー、ペンキが乾く。


キッチンカウンター、流し台を作り始めましょう。
まずは採寸、線引き。床に這いつくばって線を引く。
そして、ブロックを積むには交互に積まなければならないので、半分にしたものもたくさん必要になる。と言うことは、ブロック切らなきゃ。
 クマ夫が現場で数週間働いていた時に覚えたテクを教えてくれる。
 鑿(のみ)はスペイン語ではシンセル。シンセルと言う響きが硬いものに打ち込んで削る行為にぴったり合う感じがして私は好きだ。シンセルで中央にズズッと線を引き、その線に沿ってシンセルを斜め45度の角度で打ち込んでいく。その後にシンセルを直角に打ち込んで堀を深くしていくための溝になる。ブロックの中央にぐるっとつけた溝をシンセルでさらに深く強く2周打ち込み、最後のとどめと数回強く打つとボコッとブロックが割れた。一つのブロックを割るのに10分ほど。

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 炎天下でキッツイ作業だけど、そこにあるブロック一つに集中していると時間も忘れてキンキン!とシンセルを打ち込み続けられる。一つ目より二つ目、二つ目より三つ目、コツがわかってきたしかかる時間も短くなってきた。私が幼い頃に亡くなった母方の祖父は墓石や門柱などに使う石材の職人だった。つまり石屋さん。今は当然、石を掘る機械もあれこれあるだろうが、その頃はまだ手作業だったはず。今私がやっているのと同じ動作、作業をじいちゃんもしていたのかしら。

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 さて、キッチンに戻り、ブロックを積み始める。人生初のブロック積み。セメントも、篩にかけた砂と1:5で混ぜ、水を加えて練る。ブロックを積むときのセメントは少し硬め、買ったばかりのジェラートぐらいの硬さがいい。あまりに緩いと(溶け始めた頃のジェラート)ブロックの隙間からはみ出るばかりになる。
 一列並べるたびに水平器を使い、水平を計りながら。人間の(私の)手というのは面白いもので、どんなに感覚的に「うん、これで水平」と思っても同じ方向に少し高くなってしまう。私はいつも手前側が高くなってしまう。気をつけて向こう側を高くしようとしてもそれでも少し手前側の方が高い。クマ夫に聞いてみると、彼の場合そこは大丈夫なのだけれど、一列を横に並べていくうちに必ず下がって上がる箇所ができてしまうという。全体ではなく必ず一定の高さの箇所だとのこと。おそらくこれは個人差があるものなのだろう。

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 まず最初に、キッチンの一番奥の部分と手前の部分のブロックを積む。十分乾かしてからいよいよカウンター部分に入る。そのために必要な材料は、よく乾かした竹、黒土、周囲から雨季の前にとって来ておいた枯れ草。

このキッチン作り、マニュアルも指南書も何もない。あるのは例のカップルの工程写真だけ。想像とほんの僅かな経験からくる理論とを織り交ぜながら。
よく考えたら、昔の家庭のキッチン、台所は結局は職人さんが手作りしていたわけで。それを職業にする職人さんが出来る前は各家庭でやっていたわけで。やってできない事はないでしょう、ぐらいの考えで私たちは進めているわけで。失敗してもそれすら経験になるし。

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出典がわからないのよね。どなたかご存知だったら教えてください。If you know who is this and where this photo is taken, please let us know.  Si sabes quién es el y dónde se tomó esta foto, por favor nos avisa.

 キッチン作り、まだまだ続く。

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