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<注意>

今回のテーマは「危険な生き物」
ちょっと目を背けたくなる場面や、キツイ生き物の写真盛りだくさんです。自己責任でお進みください。
こういうのダメな方、すっ飛ばして再来週またお会いしましょう。(ごめん、このネタ、二週続きます)



Arkadia があるのは、メキシコの中部高原地帯。標高1800mあたりのそこそこ乾燥している地域。都会から車で小一時間とはいえ、元々放牧地だった場所。渓谷あり、丘あり、なかなか自然に溢れている。

この渓谷は深く長く続いていて民家もないことから、谷川沿いに100kmほど下流にある超山間部からピューマなどが餌を求めて歩いてくることもあるとか。2年前にはたまたま小動物の狩をしていた人がピューマに出会した話も聞いた。

かと言って彼らも自ら危険を犯すことはしないので、私たちの集落にまで上がってくることはない。

それでも、日常、ちょっと危険な生き物は私たちの周りに常に居る。すぐそばにいる。


サソリ

多分これが1番近い危険な生き物。
この地域にいるサソリには、毒のあるものとないものがある。その見分けかたはこちら。
州政府もこういった分かりやすいイラストのものをSNSなどで回して呼びかけている。



左側が毒のあるもの。くるっとこちらに巻き上げた尾の先に大きなトゲと小さなかかり。ここから毒を入れ込む。

右側が、大きいけれど毒はない(らしい)。黒や黒褐色の大きいもので、戦う時は主にハサミを使うらしい。

Arkadiaに引っ越してくる前、まだ夜毎当直を決めて通っていた頃、午後に来たばかりのクマ夫が刺された。
キッチン外にある電気の引き込み口の箱?の蓋を持ち上げた時、その裏側に居た。クマ夫にとっても初めてのサソリ。

「蓋を持ち上げた途端、裏側に入れたての人差し指の付け根あたりにドン!という衝撃を感じた。痛みと不快さがどんどん血管を上ってくる」

即座にセサール兄貴に電話をして、車を出し、セサールを乗せて一番近い(そして彼らがよく行く)病院に向かった。コロナのこともあったのでまずは救急にクマ夫一人が入っていき状況説明をして、外に出てきた。1時間、様子をみよう、と。ひどくなるようなら救急で処置。痛みが引き始めたのならそのまま帰宅。クマ夫とセサールと私と、三人で病院外の日陰に腰掛け、様子を見る。

 ここに着いた頃はまだクマ夫自身もショックだったためか、顔が少し青ざめてもいたけど、待っている間にセサール兄貴の「人生で今日まで、俺は14回刺されてる」に安心したらしい。

 家を出る直前、そんな中でも機転を利かせたクマ夫が「タッパーでもなんでもいいからそいつ捕まえて!」と叫んだので、私はクマ夫をさしたサソリを捕まえてきた。



 そのサソリを見たセサールは、「夜のうちにいろんな獲物を刺して食べてお腹いっぱいみたいだな。腹が膨れてる。ということは、毒もさほど残っていなかったんじゃないだろうか」との意見。そういうシステムなんだね、サソリって。言われてみれば、お腹まんまるにぽんぽこに膨れてる。お腹いっぱい、いい気持ちで蓋の裏の涼しいところで寝てたんだね。


 そこから、何か裏返すときにはまず靴のつま先や棒でひっくり返し、裏に何かいないかを確認するようになった。

猫たちが家の中で何かに注目しているときにはその視線の先をよく見る。

たいてい、何かの虫、クモ、そしてサソリがいる。


 セサールの奥さんクラウディアは半年ほど前、彼らの下の息子ウリエル10歳は農場のレンガを持ち上げた時、他の家族もそれぞれすでに何度も。

 予防策はない。できることといえば、常に床や家具の下などを見ておく。無闇に物陰に手を入れない。そして、刺されたらすぐに「解毒植物」であるこの多肉植物の葉っぱを口に含んで噛め、とのこと。

これ。葉っぱが豹柄ですでにおどろおどろしい。



たまに咲くお花はかわいい。

 約1年半ここに住んで、20匹ほどのサソリに出くわしたと思う。(そしてその全てを踏み潰す)



小指の爪ほどの小さいのもいれば、今年の春は孵化したばかりの小さな赤ちゃんサソリをたくさん背負ったお母さんも。ごめんね、ごめんねと言いつつ、踏み潰す。ごめんね、ごめんね。

こういう生態なんだ、っていうお勉強にもなりました



<ヘビ>

この辺りには毒のある蛇はいないようだ。それでも、見つけると後ずさるようなエグい色をしている蛇がいる。
ここの工事に着手する前、整地をもそもそしている頃。
この土地の主のような巨岩をショベルカーで動かしたとき、そいつは出てきた。

サソリ同様、毒ありと毒なしの見分けかたが行政からも出ている。すっごい紛らわしい。上の「赤が黄色に触れている」のが毒あり。下の「赤が黄色に触れていない」ものは毒がない。


色違いでした。ごめんね

私たちの前に出てきた蛇は、とりあえずその場でごめんねしたけれど、よく見てみると赤が黄色に触れていない=毒なし。でもねぇ、なんかあれよねぇ


危険な生き物、来週も続きます!(意気込んでどうする)

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