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漫才ど素人が勢いでM-1グランプリ2023に挑戦して、試行錯誤しながらやりきった話

 先日M-1グランプリ2023の1回戦に出場してきました。そうです。12月に決勝戦が生放送されるアレです。漫才の大会です。自分は全くど素人ですが、ノリと勢いで参加してきました。今回はその感想と、出ることに興味ある方に対してこんなところを注意しとくといいですよということを書いていきます。最初に書いておきますが、参加自体はとても楽しかったです。

出場のきっかけ

 今年に入ってから、とある芸人養成所のライブに何度か見に行き、またM-1の一回戦の動画を見ていたら、ふと漫才をやってみたい・M-1に出てみたいと思いました。相方を探し始めたのが、8月入ってからと行動が遅かったのですが、幸いにも見つかり申込用紙を記入してエントリーしました。

出場日の調整は意外と大変

 申し込み用紙を提出する際に、出場希望日を複数記載する必要があります。M-1の一回戦は8月の第一週から10月の第一週と2ヵ月もかかる長丁場です。場所も、東京、大阪だけではなく、札幌、仙台、名古屋、福岡など各地で行われます。東京、大阪はかなり候補日がある一方で、他の地域だと1日、2日しかなく、ピンポイントでの出場を求められます。各コンビの出場日が確定するのは、出場日の約1週間前というのは注意する必要があります。希望日を複数申請するため、必ずしも第一希望日がとおるわけではありません。東京がよかったのに、大阪に回されるというのもあるので、柔軟に対応する必要があります。学生同士のコンビだと、夏休みもあって融通が利きそうですが、会社勤めの人同士だと結構手ごわいところです。自分は相方と休日の日程が異なるため、場所より日にちを優先したため、遠征覚悟することになりました。

台本の内容はどうする?

 漫才をやる以上、台本を書かねばなりません。言い出しっぺが自分だったので、台本執筆は全部自分が担当しました。台本の作り方について、ど素人の自分が言うことは何もありません。見よう見まねで作りました。ただし、下記のnoteを参考にしました。アマチュアコンビとして、M-1の準々決勝に3回進出したガーベラガーデンの方の記事になります。

・自身の面白さを知る

あまりにも自分からかけ離れたキャラクターを演じるのは凄く難しい。自然に演じられる役割を心がけよう。普段、自分がどんな方法で友人などを笑わせているか?友人が自分のどんな所を面白いと思っているか?しっかり分析しよう。

アマチュアがMー1グランプリ1回戦を勝つためには GGかみうら

・一言一句こだわる

台本を仕上げたらまず練習しよう。ある程度覚えたら、動画に撮って自分たちで見返して、無駄な部分を省こう。出来るだけ短い文章で、伝えたい事が伝わるのがベストだ。

アマチュアがMー1グランプリ1回戦を勝つためには GGかみうら

 かなり大切なことが書いていると思いました。なるべく、等身大の自分とかけ離れた題材にしないこと、台本を適宜ブラッシュアップすることを務めました。

本番に向けての練習

 相方と普段から合うような関係ではないので、練習機会は自然と限られます。家族や学生だと毎日のように会うので、ネタの練習機会に恵まれそうで、その点は羨ましいですね。自分は下記の練習をしました。
①台本の暗記
②自宅の鏡の前で実演
③公園での台本合わせ
④レンタルスタジオでの練習
⑤フリーライブでの実演

 ①、②は毎日できますが、③は5回程度、④と⑤は2回ずつ行いました。
ある程度広いところで、大きな声出して通しでやることは大切だと感じました。ダンススタジオみたいなところを借りて練習すると、鏡で表情を確認しながらネタを合わせができるので便利です。⑤のフリーライブの出演は、たかがノリと勢いで参加するにあたってそこまでするのかというのはありますが、初めてだからこそリハーサルの機会を設けるのは重要です。東京だと、アマチュアでもお金を払えばネタを披露できるライブがいくつかありますので、探してみてください。自分は、フリーライブに出て、緊張でネタを飛ばすという経験をしたので、大変勉強になりました (笑)。

衣装

 台本も重要ですが、衣装も重要だと感じました。衣装が放つオーラというのはあると思います。特段高いスーツを着こなす必要はなく、学生であれば制服、医療系であれば白衣といった形でも、十分効果的だと思います。私たちは、とあるスポーツを題材としたので、そのスポーツのファンらしい格好をしました。

本番の会場

 M-1当日は、ネタ披露の約30~40分前が集合時間となっています。受付をして、番号シールを渡されたら、あとは控室に回されて、時間まで待機という感じでした。控室は、和気あいあいはしてませんでしたが、特段思ぐるしいという感じでもありませんでした。ネタ合わせされているかたもいました。一回戦だから、重苦しくない雰囲気なのでしょうか。2回戦以降は、もっと雰囲気が重そうです。3~4組前になったら、ステージ裏で本番を待っていました。

本番

 本番が始まったら、あとはやるだけです。お客さんは30人程度はいた気がします。はっきりは覚えていませんが。皆さん、熱心ですね。マイクの調節の仕方が、控室に掲載されていましたが、うまくできなかったので、マイクをちょっと触った後はスルーしました。とにかく、大きな声で、前を向いてやり切ることを心掛けました。一つ、セリフの順序を間違えてしまいましたが、何とかやり切ることができました。自分の前にネタを行ったプロのコンビが、ネタを飛ばしてかなりの沈黙の時間を作っていました。そういうこともありますので、失敗を気にしすぎずやり切ることが大切なのではないでしょうか。

合否

 結果は、順当に一回戦で敗退し、ナイスアマチュア賞にも引っ掛かりませんでした。一回戦の突破率は15~20%程度ですので、一回戦ながらも狭き門です。ナイスアマチュア賞を目指すアマチュアの方も多いとは思いますが、これもかなりの倍率ですし、そもそもMCの独断で決まるので、狙って取れるようなものではないので、ナイスアマチュア賞受賞に、力を入れすぎないほうがよいと思います。

まとめ

 以上が、M-1グランプリ一回戦の参戦記でした。ノリと勢いで出場しましたが、ステージの上で声を響かせて人前でネタを披露することは気持ちよく、楽しいなと思いました。台本と向き合ってブラッシュアップしたり、自分で自分の所作にダメだしするところは辛いところもありましたが、トータルではやってよかったと思いました。何か機会があれば、またどこかでやりたいと思います。急遽のお誘いにもかかわらず、出場してくれた相方には感謝です。来年以降出ることがあれば、もっとゆとりをもって動きたいです。こんな感じで、M-1は出たいと思えば出られる大会なので、興味がある方はぜひいかがでしょうか (出場者数が増えていて、運営キャパが少し不安ではありますが)。ここまで、読んで頂きありがとうございました。

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