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キャロットケーキの歴史を調べてみたら、結構面白かった。
この記事の内容はあくまで個人で調べて書いた内容です。可能な限り信頼できる情報源を参考にしていますが、もし間違いなどありましたらご指摘ください。
キャロットケーキとは?
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日本語で言えば「人参ケーキ」
英語では「ケェアロッ ケイ」
フランス語では「ガトー アラ カホッ」
中国語では「フゥルオボ ダンガォ」
韓国語では「キャロ ケイク」
スペイン語では「パステル デ ザナオリア」
はい。人参、スパイス、レーズン、卵、植物油、砂糖、小麦粉などを使用したイギリスが起源のケーキのことです。
現代のキャロットケーキは、人参を使ったケーキ生地の上に白いチーズフロスティングがのったものが主流で、イギリスやアメリカではたぶん定番のスイーツ。日本でも健康ブームとともに徐々に人気が出てきていて、キャロットケーキを提供するカフェも増えてますよね(嬉しい)。
16世紀まで、人参は紫色が普通だった。
そもそも人参がヨーロッパで栽培されるようになったのは12世紀から16世紀ごろ。キャロットケーキの発祥のイギリスでは、16世紀ごろから栽培が始まったらしいですよ。いまから500年くらい前ですかね。
日本では、九州の長崎でフランシスコザビエルによってキリスト教が伝わり、本土では上杉謙信や武田信玄がバチバチだった頃でしょうか。
世界ではマゼランが世界一周をスペインから目指して出航、バスコ・ダ・ガマ、コロンブスなどがヨーロッパからインドへ上陸するなど大航海時代の幕が開けた後でもありますよね。
そしてスペインやポルトガルはアジアと積極的に貿易を始め、インドの豊富な香辛料を輸入し始めたことが、キャロットケーキにもスパイスが使われるきっかけとなったのかもしれません。
こうやって色々つなげて考えると歴史って面白いですよね。
さて、話を戻しまして、「人参の色は?」
と聞かれると我が家の4歳の娘でも「おれんじいろ!」と答える通り、人参はオレンジ色というのが現代の常識。しかし、16世紀までの品種はなんと紫色や黄色。たまにおしゃれスーパーで黄色や紫色の人参を見ることはありますが、当時はそれが普通だったんです。
ただ、単純に紫色の人参スープは当時のイギリスの人にっとっても美味しく見えないので、黄色が主体となり、その後オランダでオレンジ色の品種が作られるようになり、普及していったんです。
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砂糖の代用品として人参が使われるように
中世ヨーロッパでは、砂糖が高価かつ貴重だったため、お菓子を甘くするために人参がよく使用されました。今でもテンサイ糖ってあるじゃないですか。あれはテンサイという野菜から取った糖分なんですけど、テンサイの次くらいには人参は甘みがあるらしいです。
人参には自然な甘さがあり、比較的簡単に入手できたため、お菓子作りの際に甘味料として用いられたってことです。
まさにこんな感じだったのではないでしょうか↓
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すごい。
ただ、当時はまだキャロットケーキではなく、キャロットプディング。
プディングと言っても「プリン」でイメージされるようなぷるぷるのカスタードプリンではなく、蒸しパンのようなものです。当時のレシピ本にもよく掲載されていたそうで、人気だったことが分かります。
そこから17,18世紀ごろに今のキャロットケーキ(生地部分)に近いものへと変わりはじめました。
また、スパイスは食べ物の保存性を高めることなどからも、冷蔵技術の高くない当時から料理にスパイスが用いられることは一般的でした。それが現代のキャロットケーキにおいても、当時のままナツメグなどのスパイスが用いられていると考えられています。
第二次世界大戦(1939年~)で再び注目を浴びる
第二次世界大戦中のイギリスでは、砂糖が配給制となり再び貴重なものになったことで、甘味としてキャロットケーキやキャロットプディングが再注目されるようになりました。
当時のキャロットケーキのレシピは現在のものと大きく違いはなく、ブラウンシュガー、全粒粉、刻んだナッツなどが使用され、「健康的な食べ物」として認識されてたらしいんです。(それがその後アメリカによって……)
その後、アメリカへ。
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アメリカで最初にキャロットケーキが掲載されたレシピ本は、カンザス州ウィチタの女性クラブが1929年に出版した「The Twentieth Century Bride's Cookbook」だと言われています。
そして20世紀半ばになると、特に北米で人気を集め始めたのです。
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なぜか「CARIIT CAKE」になってる
そして、さすがアメリカですね。きっと生地部分だけだと物足りなかったのでしょう。このころから生地の上にチーズフロスティングを加えるようになり、いま私たちが知っているようなキャロットケーキへと変わっていったのでした。
つまりキャロットケーキがヘルシーかヘルシーじゃないかはレシピ次第ってこと。
おしまい。
参考
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