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裁判をするから見積り書を

 「一見ユーザーから一般修理の見積もりを依頼された」という事業者からの相談。 

 症状を確認して「○○円くらいではないか?」と口頭で概算金額を出したところ、「裁判をするつもりなので書面で見積り書がほしい。システム全てを交換する見積もりを作ってほしい」と。

 車はオークション(一般的なネットオークション)で落札したものだそうで落札価格を聞いたが、年式・走行距離から考えると決して安くはない。

  『保証は落札後1年』と表示されていたらしい(オークション画面の中での表示で書面ではない)。

 その保証を盾に、出品事業者の所在地が車で行けるところだったので店にまで直接行き、不具合を「修理するよう」申し入れたところ、対応しなかったうえ、「不満なら裁判でもなんでもしてくれ」と開き直られた、という。

 だから裁判をするために、相談事業場に修理見積りを依頼してきたということだ。

  しかし、相談事業者は、分解もせずに見積り書を作ることに逡巡。

 ましてユーザーは見たこともない一見。 

  見積書を作れば、相談事業者の名前が入った見積書は、間違いなく『一人歩き』するのでこの依頼にこたえるべきかどうか、当方にアドバイスを求めてきたという次第。

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