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代車リスク、自己救済の一端

 近所に住む人に修理の依頼があり代車を貸し出したが、連絡が取れなくなって困っている。どうしたらいいかという、事業者からの相談。

 過去にも何度かあったがトラブルになる相手として多いのは幼なじみや親戚などと並び『顔見知りで近所に住む人』だ。

 修理依頼者は、事業者から歩いて数分の集合住宅に住んでいるという。

 以下、事業者の話。

 フードを開けるとファンカップリングからシリコンが漏れており、エンジンをかけるとウォーターポンプから音も出ていた。

 経年劣化によるトラブルで冷却系統が相当傷んでおり、他にも交換した方がいい部品をピックアップして概算見積り額と修理予定日を(口頭で)伝えたところ「車は必要なので使いたいが不安もあり、このまま預けるから代車を貸してほしい」と言われた。

 部品は当日中に入るから交換だけなら遅くても次の日の夕方には完了する。入庫自体は初めてだが近所の見知った人だし、代車の貸出しリスクはそちら(当方)に聞いていたものの『まさか自社でそんなことがあるはずない』という思いもあった。
 近所の人にカドを立てる必要もないかと安易に社用車を貸し出したところ、修理完了後に連絡をしてもユーザーが電話に出ず、代車も返却されないというもの。

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毎月請求書を送っていたら時効はないと思っている方の多いこと。売掛がトラブルの元なら種は払拭しないと。 ※本稿は、実例を基に構成していますが…

マイナーですが必要な方も多い情報なので事業者には好評です。ただ、内容はあくまでも参考程度にお願いします。時々講演会にも呼ばれますので購入代金はその際の交通費の『サポート』に使わせていただきます。よろしくお願いいたします。