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カメラはダミー

 一般のユーザーから「1年前、近所の自動車販売店で車を買った。その販売店が経営する近隣駐車場も一緒に契約したのだが、その車が盗難に遭い、そのことでこの整備事業者とトラブルになりかけている。相談に乗って欲しい」という電話があった。

     当方は仲裁機関ではないということを説明し、事業者が相手のようだから話を聞くのは聞くがそれ以上のことはしないということに了解を得てから話を聞いた。

     まず、「駐車場には防犯カメラが付けられていた」という話から始まった。
 

 盗まれたクルマのことが知りたくて事業者にデータの供出をお願いしたところ、カメラが全てダミーだということをここで(初めて)知った。

     保険に入っていたからクルマは同じようなものが担保されるが、防犯カメラがダミーだったということがどうしても納得出来ない!ということだ。

    契約した駐車場は近隣駐車場の中では一割ほど高く、契約した一番の理由も防犯カメラつきの駐車場だということにあった。 

    最初からダミーだとわかっていたら割安の駐車場を契約していた。
     ただ、確認もせずに契約したのは当方の落ち度かも知れない。

 そう考えると、本来なら全額返金!といいたいところだが6ヶ月分を返還(駐車場代金の半分を損害賠償)してもらいたいと事業者に話をすると「当社の駐車場は駅に近いので他所より割高になっている。また、カメラには配線等がないからダミーだというのは容易にわかる」と開き直った。

     契約時にカメラがダミーかどうか、普通のユーザーは確認しないと思う。

    それを当方(ユーザー)の落ち度と認めたのだから、事業者はカメラがダミーであることを告知しなかった「瑕疵」を落ち度(不利益事実の不告知)とし、半分は損害賠償とすべきだと思う、という提案をしたつもりだ。
 その提案を受けいれようとしないのはおかしい、という話だ。    

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