見出し画像

預かりタイヤの処分

 ユーザーが安易に預けようとするものだから、つい。

 特にタイヤの場合は客を繋げておく道具にもなり、断れない。でも、そこにはいろんな責任がついてくる。仕事なのである意味ドライな対応も必要。

 そんな一部のユーザーのタイヤを工場の倉庫で預かっている。

    ほとんどのユーザーはシーズン毎にタイヤの入れ替えをし、交換したタイヤもまた保管するが、それほど雪の多くない地域なのでシーズン毎に必ず入れ替えを行うユーザーばかりではない。

 

 スペースが同じなので倉庫の中身が入れ替わるかどうかだけなので保有台数が増えればスペースは確保できなくなる。

 預かりは無償だが、交換は工賃をいただいている。

 だから、入れ替えない人も少なくない。

    それでも車検だ、オイル交換だと入庫してくれればいいが、10年以上預かったまま、連絡が取れず、自宅に住んでいる気配のないユーザーもいる。

 そこで、そんな人から預かっているタイヤを廃棄することにし、実際に廃棄した。

  すると、まるでその廃棄するタイミングを見ていたかのように預かっていたタイヤを入れ替えにタイヤの所有者ユーザーがやって来た。

ここから先は

876字

車の故障・トラブルには強いけど、販売、経理、保険等、修理以外のことはちょっと苦手なのが自動車整備士。様々な実例を知り、予防策を構築してくだ…

マイナーですが必要な方も多い情報なので事業者には好評です。ただ、内容はあくまでも参考程度にお願いします。時々講演会にも呼ばれますので購入代金はその際の交通費の『サポート』に使わせていただきます。よろしくお願いいたします。