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私にしかできない仕事がしたいんです、って言うけどさ

わたしはキャリアコンサルタントとして
働いているのですが

時々、お聞きするこんな話。

「今の仕事は誰でもできる仕事で
わたしじゃなくてもいいんです。
そんな仕事じゃなくて、
わたしにしかできない仕事がしたいんです」

こんな話を聴くと、口には出さねど
わたしの中にはこんな気持ち↓が
湧き上がってきます。

は?たいした仕事もできねーくせに
わたしにしかできないこととか
言うんじゃねー!

#キャリコン失格


目の前の人に言いたいことは
自分から言われていることである


という
全てを自己責任として捉える考え方を
わたしは採用しているので

私にしかできない仕事がしたいと言う
目の前の人にイラつくわたしは

何か自分が納得できないルールを
自分に課しているのであろう・・・。

そんなことを考えていたときに
思い出したことがある。

わたしは社会保険労務士として
開業していた経験があるのだけれど
(2018.12月に事務所を閉鎖)

息子を7か月で出産した時、
やりかけの仕事を母と友人に託して
緊急手術となった。

母も友人も社労士ではないため
ミスをしてしまって、お客さんに
めちゃくちゃ怒られたと、わたしが
元気になってから知らされ、

退院してからわたしは顧問先へ
お詫び行脚に出かけたが

母と友人がめちゃくちゃ怒られた顧問先で

「先生、そんな年で子供産むんだから
リスク管理くらいしてから産んだら?

死にかけてたとかそんなの言い訳で
お客さんに迷惑かけるような仕事の仕方するなんて
それでもプロなんですか?

こんなんじゃ、この先心配だから
契約解除させてもらいます」

と言われた。

確かにおっしゃる通りだから
申し訳ありませんでしたとお詫びをして
顧問先を後にしたんだけども

事務所を閉鎖した主な理由はこれではないが、
この経験も閉鎖理由のひとつであったことは否めない。

わたしにしかできないような仕事の仕方をしていた
(リスク管理ができてなかったから)
迷惑をかけた。

わたしは、あの時の自分を
今も許してないんだろうな~と思う。

私にしかできない仕事をしてるんなら
リスク管理くらいちゃんとやれよ

そのことを、
目の前の人は思い出させるのだ。

この出来事の後は、
外注スタッフに常に自分の仕事を把握してもらい
万が一何かあったときは、仲の良い先生に
引き継いでもらうようにしていたから
ちゃんと改善策を講じていたけれど

わたしはずっと怖かった。

殺されるわけじゃないのにね。

実際、他の顧問先は無事を喜んでくださり
責めるお客さんはいなかったのに
10年経ってもまだ悔やんでるわたしはしつこいね(笑)

併せて思いだしたこと。
ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでしたと
頭を下げたわたしに、とある会社の社長様は

「本当に無事でよかった。
顔を見れて安心したよ。

西野さん、子供にとって1番の不幸ってわかる?
それは、弱い母親のもとに生まれることだよ。

でも、あなたは違う。
この先、息子さんに何があろうとも
あなたならきっと息子さんを育てていくよね。

そんな強い母のもとに生まれた子供は幸せですよ」

と、励ましてくださった。
(号泣した)

わたしにしかできない仕事を
うまくやれなかったわたしを責めてばかりいるんじゃなくて

そうやって優しかった人への感謝を

もっと思いだしたらいいよね。


サポートいただいたお金は息子とのデートに使わせていただきます。 彼はチョコレートが好きなのでチョコレートケーキとジュースが飲める お金をください♡あ、わたしのコーヒー代も!笑