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【こいついつも反省してるな】むつぎ大賞ひとり反省会【そして進歩が無いな】

はじめに言葉あり。否、はじめ氏ありき

そういう感じの私設賞がありましたとさ。そして自分の思うサイエンスなファンタジィをデッドボール覚悟の火の玉ストレートでぶつけてやろうと七月の私は思ったわけですよ。而して八月の私は忙しさにかまけて初志貫徹することがままならなかったのですけどね。やはり最大の敵は時間。

だからって800文字で出すヤツがいるか。5000文字まで書いていいレギュレーションだったんだぞ。

はい、すみませんでした。B教の説く輪廻転生、伯爵の正体と、その生涯、そしてC教徒、聖戦士、そんな感じで色々と盛り込みたいアイディアはあったのですが5000文字以内に主人公が尼僧の力添えを得て伯爵をやっつけてビクトリーするには、あまりにも紙幅と自由時間が足りなかったのでありました。「あくまでワンシーンの巧拙を競うレギュレーションなのだから途中までだろうと出せば良かったんじゃないの?」とは私自身も思ってはいたのですが、約8000文字(予定)の短編の中から5000文字を抜粋してお出しするなら「それならいっそ切り詰めて完結した物語を出せばいいのでは」と自分の中で右往左往しているうち、遂に締切前日まで追いつめられていたという次第でございます。いつか完全版をお出ししたいとは思うのですが「C教徒であった吸血鬼が迫害されてB教徒になる」というワン・イシューに全てを賭けたパルプ小説でもあったので、その機会は当分やってこないと思います。

打ち出したかった独自性

ルビ機能をフルに使って自分だけのギミックをガンガン出して読者を作品世界にグイグイ引き込みたい気持ちは一切なかったです。私がやらなくても皆がやるでしょう。そんな過当競争の世界に飛び込んで生き残ってビクトリーする気概が無かったのもあるのですが、そもそも自分で読んでて疲れるだろうなという独自性の強すぎる作品を書きたくなかったというのが最大の理由でもありました。なので、SFとしては使い古されたアイディア、ともすれば現代人の生活にも既にあるような目新しさの無い機械でさえ、鉄器や石火矢をありがたがるような文明レベルの主人公と、彼に寄り添う地の文=サンの目には魔法の道具に映るという、一周ひねって逆に目新しさが消え失せる、そんな感じのいつもの俺のパルプ小説が出来ましたとさ! クソァ!!

未来へ……

反省会やる以上は今後の課題なり目標なりぶちあげないと駄文としての体裁さえ繕えないんですよ。結論から言うと完全版をお出しする、しないは別にしても何らかの形で個々のアイディア(カルマを測定して来世を予測する機械、それからマイクロ比丘尼、B教の教えを曲解して住民を支配する元C教徒の吸血鬼、等々)を再利用することはあると思います。あるとは思うのですが、これをお読みの諸兄も、そろそろ今年も十月のアレを意識し始める時期ではないでしょうか。そう、アレです。まずはアレに全力疾走、全力投球しなければなりません。

ん……!? 十月のアレに今回の作品をブラッシュアップして出せば一挙両得、即ちアブハチトラズなのでは!?!?(続くかも)

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