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ありがとう横田【奇跡のバックホーム】

7月18日元阪神タイガースの横田慎太郎さんが脳腫瘍のため旅立ちました。
28歳という若さで、各界で悲しい声が上がっています。


現役時代の横田慎太郎(中央)

生い立ち


1995年鹿児島県で産まれた横田慎太郎。
お父さんも元プロ野球選手という家庭に産声をあげました。
ソフトボール、軟式野球とプレーを続け高校は鹿児島実業高校へ進学
1年生から4番を打ち、強肩強打の外野手として活躍、3年生には投手としても140㌔を超える投球も披露しました。

2013年ドラフト会議で阪神タイガースから2位指名を受け入団しました。
同期には楽天 松井裕樹 オリックス  森友哉などがいます。
2016年に初出場を開幕スタメン(2番 中堅)を果たしました。
初安打も記録し、翌年も期待をされとても楽しみな選手の一人でした。

異変が起きた春

2017年春季キャンプ序盤に原因不明の頭痛を発症しました。
テレビでは報道がなかったので????がありました。
シーズンが始まっても1.2軍合わせても出番がない日々が続いたときでした。
約半年後同年9月ごろに「横田慎太郎 脳腫瘍だった」と報道

え!?これは報道もされないし、できないわ!!と思いました。
報道がされたときは「寛解」というお墨付きをもらって、退院した時期でしたので突然にきいたファンの人たちも安心感しかありませんでした。

退院後は徐々にではありますが、練習再開に向けてリハビリに取り組み、翌年の2軍キャンプへ参加が決まりました。
それと同時に育成選手契約を結び、全面的に球団もサポートしてくださいました。

あきらめなかった2年間

当初は完全に全体練習からは外れて完全に別メニューでスタート。
詳しいことはわからないですが、入院により身体の筋力・体力も落ちていたことから、まず力を取り戻すことから始まったことでしょう。
同シーズンには全体練習の1部や打撃練習にも加わるほど体調も回復し、後半にはイニング間のキャッチボールをこなすほどにまでなりました。
2019年は二軍本拠地周辺の試合にベンチ入りし、最前列にでてチームを鼓舞し続けていました。
しかし、打った打球が自分で追えなかったり、ボールが二重に見えるなどの後遺症が解消されずにいました。

2020年シーズンも育成契約で契約予定でしたが、横田本人が「引退」と決めて2019年限りで現役引退しました。
実働2016年の1年だけではありましたが、とてもインパクトを残し、人間としてもすばらしい選手でした。

ラストゲーム【ここで奇跡が】

引退試合は二軍戦
試合途中(8回二死 走者二塁)で慣れ親しんだ中堅手として出場。
センター前ヒットをバックホーム!!!!

この時も打球は二重に見えたり、視覚がとてもしんどかったことでしょう。

「奇跡のバックホーム」

二塁走者を本塁でタッチアウト
横田慎太郎が補殺(走者をアウト)し大歓声😊😊😊😊
練習でもできなかったことが大一番の舞台でできたことは、いままでの練習の成果であり、本人の努力の集大成であったことは間違いありません。


現役は6年、実働1年だけではありましたが選手としても、一人の人間としてもとても素晴らしい人でした。
引退後の横田慎太郎については、次回の記事にて書きます。
どんな人でもいつ病や不幸が降ってくるかは、だれにも分かりません。
プロやアマチュア・・・そんなことは関係ありません。
運動して食事もしっかりしているプロでさえも大病に侵されました。

悔いのない生活を思い浮かべて、過ごしてください。

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