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気持ちが微動だにしなかった

「がん」と聞いたらなにを思い浮かべますか?

・抗がん剤
・副作用(吐き気・抜け毛)

代表的なものはこうじゃないでしょうか。
息子も抗がん剤6クール+大量化学療法もやったので、副作用での抜け毛があった。そして、徐々に実感することになった。

投与が始まって1ヶ月もすればその副作用が現れる。
テレビで見るようなものが現実になってきた。

・髪を触ったら髪の毛がつかめる
・布団の上に大量の抜け毛が散乱
・抜け毛が多くなり変わる見た目

実際に抗がん剤と聞いた時には、ある程度覚悟していたし、想像してもいたから驚くことはないだろうと踏んでいた。

やっぱりきたか・・・

テレビで見てた世界が、今目の前にしかも我が子に起きているのが、最初は信じられないでいた。これって夢なんじゃないかとか、テレビの収録でわざとやっているとか、現実から逃げそうになってた。

しかし、それ以上に「吐き気」の副作用が大変だった。
食べる→吐く→食べる→吐くのループになり、食事の上に直撃し数えれないくらい病院食をおジャンにしました。

いつしか抜け毛の心配は薄らいで、嘔吐の処理で大忙し。

最終的に、本物のスキンヘッドまでなった。
※サムネの右側が一番ピークだったとき

けど題名にも書いた通りです。

気持ちが微動だにしなかった

この意味はどういうことだと思うでしょう。

・見た目が変わっても我が子
・一時的な変化だから時間が薬
・見た目で我が子への気持ちは一切かわらない

命かけて息子が戦ってるのに、小さな見た目で判断するなんて、失礼。
髪の毛は、抗がん剤の影響だから、終わって時間が経てば自然と生えてくるというのがわかっていたので、そこまで深刻に思ってなかった。

なにより「髪がない」「恥ずかしい」とか姿が少し変わっただけで、息子への思いは一切変化はなかった。

病気と闘ってる証と思いながらいい意味で深く考えずに付き添えた。

突然のできごとの連続で、驚くひまのないくらい試練が続きますが、この「髪の毛が抜ける」というのは、一時的なものです。

「時間が薬」というように、抗がん剤が終われば、生えます!!
※髪質が変わる・クセがないのにでたりなどの変化はあるそうです

髪がすべてなくなり、副作用パレードのなかでも「我が子」です。
泥まみれになりながら治療した息子はかっこよかった。

この「気持ちが動かなかった」ことが、治療をしていく中で冷静にそして、自分の気持ちを医師たちに言えた、そこからお互いの「??」を解消できて、スムーズに行えたんじゃないかと自分自身思っています。


副作用は本当に、「一時的なもの」
一生髪が生えない・吐き続けることもありません。
治療が終わり、時間が経てば徐々にですが新しく生え変わります。
今はとても辛いでしょうが、お体ご自愛下さい。

今は元通りになりました


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