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コミュ障で社会に適応していない私が今までの人生を振り返る壮大な自分史(16)

前回に引き続き、監査委員会でのエピソードを書いていきます。

監査委員会の権限を広げた話

2年生の3月。部活動の予算折衝に立ち会いました。
予算折衝とは、部活動の代表者と生徒会側が1年間の予算について話し合う場のです。簡単に言えば、部活側の要求に対し生徒会側はケチをつけて減額するイベントです。とはいっても、実際には教師が予算の大枠を決めているため、生徒会側に大きな権限はありません。監査委員に至っては、ただその場に立ち会うだけのお飾り的存在でした。
しかし、予算折衝に立ち会ったのは監査委員会における大きな一歩です。なぜなら、私が先輩に提案し、生徒会に掛け合った結果、予算折衝に立ち会えることになったからです。

2年生の頃から生徒会室で仕事をする機会が増えており、一時期は当時の委員長から生徒会室に監査委員会用の席を作るべきではという提案も上がりました。結局それは実現しませんでしたが、監査委員会が権限を広げていこうとしていく動きに関っていることにやりがいを感じていました。

監査委員会委員長就任

3年生になって最初の委員会。当然のように私が委員長に就任し、2年生と1年生の中から副委員長と書記を決める運びとなりました。3年生になると、監査委員会に参加するのは委員長だけで、残りの委員は監査委員に籍を置いているだけで何も活動しません。委員会活動に時間を割きたくない3年生にとっては、これ以上ない魅力的な委員会です。

この年の役員決めでも副委員長と書記は立候補で決まり、じゃんけんで決めるという最終手段を発動せずに済みました。

コミュ障な委員長の大ピンチ

役職がすんなり決まったのはいいのですが、困ったことに副委員長に立候補してくれたのは2年生の女子でした。物静かな可愛らしい子です。人付き合いが極端に少ない私は、当然ながら女子と会話する機会なんかほとんどありません。しっかりコミュニケーションを取っていけるか不安になりました。

委員会の活動は私と副委員長を中心に進めていきます。
最初は副委員長と会話するだけで心臓が早鐘を打ったものですが、次第に慣れてきたのか普通にやり取りをできるようになりました。

毎月行われる委員会では、20名近くの委員を前に議事を進行していきます。最初はなれませんでしたが、つたないながらも伝達事項をしっかり話せるようになりました。

生徒総会は一大イベント

監査委員会としての一番大きなイベントは、年3回行われる生徒総会です。生徒総会は主に生徒会主導で行われ、委員会の委員長にも出番はないのですが、監査委員会の委員長だけは出番があります。
監査委員会の委員長は、事前に予算関係の書類に判子を押し、生徒総会で承認を得ます。また生徒総会本番では監査委員長が全校生徒の前に出て「予算を承認します」みたいな内容の発言をします。
もちろん生徒総会での承認は形式的なもののすぎません。しかし、権威に興味があった私にはとても重大で有意義な一大イベントでした。

選挙の応援演説

もう一つ監査委員長時代の思い出として挙げられるのは、生徒会会計に立候補した後輩の応援演説です。
数学愛好会と同じ部屋で活動している折り紙愛好会の会員として知り合った彼は、生徒会会計として委員会活動時にお手伝いをしてくれました。その彼が生徒会選挙に出て引き続き生徒会会計を目指すというので、応援演説を買って出ました。
生徒会選挙は定数と立候補者数が同じ(というか立候補者の方が少なかった気がする)信任選挙なので、受からないということはありません。しかし、いくら出来レースの選挙とはいえ全校生徒千人近くの前でマイクを使って演説するのですから緊張します。
手足を震わせながら、何とか原稿を読み切ったのを覚えています。

リーダーになるチャンスを逃すな!!

監査委員会で委員長を務めたことで、将来につながる経験ができました。
委員会では20名近くの委員に向かって話しましたし、生徒総会や選挙では全校生徒の前でスピーチをしました。
監査委員会に入っていなければ、委員長になっていなければ貴重な経験は得られなかったと思います。

これを読んでくれている中学生や高校生がどれくらいいるか分かりません。しかし、一人でも読んでくれている人がいたら伝えたいことがあります。
それは、リーダーになるチャンスは今しかないということです。
大人になったら、なりたいと立候補するだけでプロジェクトリーダーや課長になれるわけではありません。相応の経験を積んで実力が認められた人しかリーダーを務めることは許されないのです。
中学生や高校生は手を挙げるだけでリーダーになれるチャンスがあるのですから、思い切ってチャレンジしましょう。きっとかけがえのない経験になるはずです。

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