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コミュ障で社会に適応していない私が今までの人生を振り返る壮大な自分史(9)

前回の記事で、経済に興味を持ったきっかけとして、エコノミクス甲子園というクイズ大会に触れました。今回は、このエコノミクス甲子園について深堀りしていきたいと思います。

エコノミクス甲子園とは

まずエコノミクス甲子園についての概要を説明していきます。
エコノミクス甲子園は地方大会と全国大会に分かれていて、まずは11月から12月にかけて行われる各地の地方大会に2人でチームを組んで出場します。そして地方大会で晴れて優勝することができれば、全国大会へとコマを進めることができます。


出場したきっかけ

初めて参加したのは高2の時。監査委員会の副委員長を誘って参加しました。この時私は委員長だったため、監査委員会の委員長と副委員長でチームを組んだことになります。
この時一つの高校から出れるチーム数の制限がなかったため、渋谷幕張が十チーム以上出ていた記憶があります。まさに数の暴力で場を支配していました。そのほかにも県立千葉や東葛など県内屈指の進学校が参加しており、我々のような中途半端な偏差値の高校では歯が立ちませんでした。
しかし、前にも述べたように早押しクイズで正解できた記憶が今でも鮮明に残っています。

「給与やボーナスといった個人所得から税金や社会保険料を差し引いた/」

ピンポン。
点いた。解答権を得られた。

「可処分所得」

心臓が早鐘を打つ。一瞬間が空いて正解の効果音が鳴り響く。

正解した!!

その後は1問も正解することはできませんでしたが、正解の余韻を残したまま大会会場をあとにしました。

エコノミクス甲子園にすべてを注いだ1年

千葉県予選を終えて、この大会なら経済にまつわる問題しか出ないため対策しやすいと考えました。
高校生クイズでは出題ジャンルの制限がないので、対策のしようがありません。ですがエコノミクス甲子園なら経済の分野に的を絞れるので、今からでも十分対策できると考えました。
それからというもの、家の近くの図書館で経済に関する本を読み漁りました。また、対策用に配布された冊子に書かれている用語をすべてノートに書き込み、単語を叩き込みました。
7月以降は、進路をFラン大学に決めていたためほぼすべての時間を経済の勉強に捧げました。


チームメイトは数学愛好会の1年生

高3の冬。昨年出てくれた相方は受験勉強に忙しいため、数学愛好会の後輩(1年生)と組んで出ることにしました。
同学年の友人は当然受験の優先順位が高いため、クイズ大会なんかに参加してくれるはずがありません。そこで、仲の良かった後輩とコンビを組むことにしたのです。
ほぼ対策をせずに出場した2年生の時とは違い、万全に準備を重ねてきたため決勝に残る自信はありました。しかし相手は渋幕や県千葉、東葛など県内を代表するトップ校です。
いくら一点突破で準備を重ねたからと言って、普段からクイズに取り組んでいて早押しボタンを押し慣れている名門校のチームに勝てるかというと不安も残りました。
一年間これに向けて頑張ってきたのだから良い勝負にはなるはずだという自信と、クイズ力で差がついてしまうのではないかという不安が入り混じった気持ちで会場の千葉興業銀行に向かいました。

予選ラウンド

一次ラウンドの筆記試験。昨年とは違い、すらすらと問題を解き進めていきます。ちなみにこのラウンドは2人で相談して一つの解答用紙に書き込む形式なのですが、相方はごりごりの理系であるため、ほぼ私が一人で解いていきます。

手ごたえは十分ですが、何しろ周りにいるのは強豪校。それらのチームを上回っているかは未知数です。
全国大会に進めるかもしれない特別賞が設定されているため、仲の良さをアピールしようと二人そろって制服を着てきたのですが、前に座っていたチームがサンタクロースの格好をしていたため目立つのを諦めました。

第2ラウンドは4チームずつに分かれての3問正解で勝ち抜けの早押しクイズ。間違えたら1回お手付き。

1問目。かなり問題文を聞いたうえでボタンを押し、「日本銀行」と解答して見事正解。
上々な滑り出しとなりました。

2問目。お手つきを警戒して慎重になってしまい、当時話題になっていた「マイナンバー」をほかのチームに取られてしまいます。

3問目。お手付きは避けたいため100%のタイミングで押して「グレーゾーン金利」を正解。リーチをかけて流れに乗ります。

4問目。リードしているためセーフティに押して「労災保険」を正解。見事一抜けを果たしました。

予選ラウンドはここで終了。
早押しクイズでは1抜けしましたが、他グループでも1抜けしているチームはいるため決勝6チームに残れたかは微妙なので、結果発表を待つ間とてつもない緊張に包まれます。

運命の結果発表

いよいよ結果発表の時。
何とか6位以内に入ってくれと祈りながらスクリーンを見つめると、一番上に自分たちのチーム名が表示されていました。つまり、予選を1位の成績で通過したのです!!しかも2位とは1点差!!ぎりぎりのところで予選一位通過となったのです。

当時のことを思い出しながら書いていたら興奮がよみがえってしまい、ついつい文章が長くなりすぎてしまいました。そのため、今回の記事はここまでとさせていただき、決勝ラウンドでどのような戦いをしたかについては次回書きます。続きが気になった方は、ぜひ次の記事が出るのを楽しみにお待ちください。

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