コミュ障で社会に適応していない私が今までの人生を振り返る壮大な自分史(11)


前回の記事では優勝までの道のりと、その後の余韻まで余すことなく書きました。
今回は、全国大会に至るまでの道のりから全国大会本番のエピソードを書こうと思います。

全国大会に向けた準備

全国大会が決まってから、ますます経済の勉強に力を注ぎました。
与えられた教材や政治経済の教科書を読み込むだけでなく、図書館で難しめな本を借りたり金融用語を集めたサイトを漁ったりと、あらゆる方面から知識を集めました。

また過去大会のレポートで「エコノミカ」というカードゲームが結果にかかわるということが書かれていたので、カードゲームのルールを覚えようと考えました。「エコノミカ」とは金融リテラシーの向上を目的に作られたカードゲームで、地方大会に参加した時に副賞としてもらえます。このカードゲームを鍛えるため、東葛高校に連絡を取り、東葛高校さんにお邪魔してカードゲームの相手をしていただきました

Fラン大学の奨学生試験に受かった話

全国大会は2月後半なので、その前にFランの受験が控えています。
奨学生として入学するためには英数国の3科目を受ける必要があります。数学、国語は得意科目なので問題ないのですが、英語が苦手だったため、その対策もしなくてはなりませんでした。
いくらFランとはいえ、奨学生を決める試験は満点を取れるほどやさしくはありません。後に自己採点をしたところ、一番得意だった数学ですら1問ミスをしていました。

2月中旬。特別奨学生として合格したという通知が来ました。恐らく大丈夫だろうと思ってはいましたが、枠が少ないので本当に合格できただろうかという不安はありました。
ふたを開けてみれば、センター利用と大学での試験、両方で奨学生として基準を満たしていました。
これで心置きなくエコノミクス甲子園の準備に時間をかけられます。

ゼロラウンド目は国立記念受験?

エコノミクス甲子園の全国大会は2日間にわたって行われ、前日の夕方に現地入りする必要があるため2泊3日のスケジュールとなります。
私は林間学園や修学旅行に行くと必ず体調が悪くなるたちだったため、万全の状態で臨めるかが心配でした。
さらに、現地入りする日の午前中。某国立大学数学科の二次試験を受けに行きました。この大学には足きりがなく、いわゆる記念受験というやつです。数学だけなのでワンチャンスあるかなと考えていましたが、問題用紙を開いた瞬間、記念受験が確定しました。
絶対に受かるはずのない試験を終えたのち、一度家に帰って昼食を取り、準備を整えて決戦の地に向かいました。

初日から奇跡が起きた!!

エコノミクス甲子園の日程を簡単にまとめると、1日目は宿舎での歓迎会、2日目は与えられたお題に対して自分たちの考えをまとめたうえでポスター発表、3日目は勝負を決めるクイズラウンドという運びになります。

1日目。会場に着くと大きな広間に通されました。広間ではエコノミカを通じた交流が図られており、我々は徳島県代表のチームと対戦することになりました。
対戦した相手チームの片方が「カープスター」という登録名の由来に気づいたようで、話を聞いてみると何と競馬好きということが判明しました。しかも、ダイワスカーレットからサイレンススズカまで一世代、二世代まえまで幅広く知っている筋金入りの競馬好きです。
カードゲームそっちのけで、競馬の話に花を咲かせました。

カードゲームでの交流を終え宿泊する部屋に案内されます。部屋は2チームでの相部屋となるのですが、同室のチームが何と広島県代表のチーム!!
大のカープファンである私にとって願ってもない展開です。
当然広島出身の彼らはカープファンであるため、自己紹介をするや否やカープの話に花を咲かせました
しかも彼らは二人とも3年生でした。この大会に参加するのは基本的に進学校の生徒なので、国立受験にかぶるこの時期に参加する3年生は稀有な存在です。
彼らは二人とも国立の広島大学を目指しており、一人は何と医学部志望ということです!!
国立受験を控える中エコノミクス甲子園に参加するとはすごい行動力だと感心しました。

会場に到着して数時間足らずで競馬ファンとカープファンに出会うという天文学的確率の奇跡に遭遇し、興奮冷めやらぬまま床につきました。

このペースで書くとあと何回かかるか分かりませんが、熱量に身を任せて書き進めていきます。


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