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正岡子規の句「柿くふも今年ばかりと思ひけり」

「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 」の句で知られる正岡子規は、とにかく柿が大好きな人だったそうです。

親友の夏目漱石の「三四郎」の一節にも、子規が登場します。
「子規は果物が大変好きだった。
かついくらでも食える男だった。
ある時大きな樽柿を十六食ったことがある。
それでなんともなかった。」

16個も柿を食べるほど、大好物の模様が書かれています。

そんな正岡子規が詠んだこの句
「柿くふも今年ばかりと思ひけり」

これも子規の柿に対する思いが込められた句として知られています。
死期を悟っていた子規が、「柿を食べるのも今年限り、今年が最後になるかもしれないな」って思いを込めて、この句を詠んだと言われています。

そしてこの句を詠んだ翌年、柿の季節を迎える直前の明治35(1902)年9月19日に満34歳で短い生涯を終えました。

子規という名前は「ほとどきす」に由来しています。
なぜ、由来しているのか、それは子規が患ってしまった病気につながっています。


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