見出し画像

大工道具は知恵と便利のかたまり!〜水糸編〜

職人の道具って、見た目だけでは使い方がさっぱり分からないものだらけです。

でも使ってみると、なるほどーー!便利じゃん!なんで使わないの!となるものもあれば、使いこなす事すら難しいものまでさまざま。

その中でも今回紹介する水糸は、熱心なDiyerなら1つ以上は持っておきたい道具のひとつ。大きなものを作りたいときは特に便利。

水糸をつかえば作業が速く正確になります。

画像1

ホームセンターに行くとこんな感じの、見たことあるかと思います。これはだいぶ古い形ですが。

水糸があれば、いたるところに(空中にも)長い直線を出すことができます。「長い直線」が便利なポイント。

壁貼りをしている時は水平に貼れているか確認できるし、床を貼るなら接している壁との平行も確認できるし、屋根や床の勾配の確認もできる。

2個あれば直角も出現させられますね。基礎打ちの準備などに使います。

他にも例えば、こんな板が手に入ったとして、

画像2


のた(皮側、耳)の部分をまっすぐに切り落とすときのイメージ確認にも使えます。墨つぼを使えば墨までひけますが。

とにかく、

長い直線を至るところに出現させる、という所がすごく便利な道具。

ちなみに上の画像はサワラの木。水に強く油がのっていて柔らかいので加工もしやすいです。


画像3

*使い方*

右側の「かるこ」と、左側の糸巻クルクルの両方に針が付いてます。

ご想像どおり、かるこの針とクルクルの針を基準点にぶすぶす!と強く刺して直線を出すわけですが、ポイントは2つ。

糸は針に3回ほどぐるぐる巻き付けてから刺すこと。

直接木に刺しただけでは絶対に安定しません。

そして必ず、ピーーーーン!と張ること。

緩んでたらなんの意味もありません。

逆を言えば、ピーーーン!と張るから針に巻き付けないと安定しないのです。

使ってみればわかります。

水糸を使って素早く正確なモノづくりを体感してみてください。

以上、水糸の紹介でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?