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結果を残すチームの秘密は「価値観」だった!(その1)

こんにちは。自分史コンサルタントの阪井です。

突然ですが、みなさんは普段「価値観」を意識して、人生を送っていますか?

「いいえ」という方が、ほとんどだと思います。むしろ、それが普通です。
24時間、365日、価値観について考えているのは、阪井くらいのものです(笑)
そのくらい価値観は自分の奥底にあるもので、意識するというよりもいつもの自分の考え方や行動に知らず知らず、反映されているものだということです。

価値観とは、簡単に言えば「自分が大事にしているもの(こと)」のことです。自分が何かを決断したり、行動するときの指針になるものというと、わかりやすいでしょうか。
だからこそ、行動の指針である価値観を知っていれば、スムーズな人間関係や相互理解を生み出すことができます。

この価値観、ビジネスでうまく使って成功している方はたくさんいるんです。例えば、阪井のコンサル受講生さんには、人材育成のコンサルティングをされている方もいるのですが、その方があるアパレルショップの店長さんにインタビューをしたときにも、チーム運営に価値観の把握と理解がとても重要だというお話をされていたそうです。

その店長の鈴木さん(仮に鈴木さんとお呼びします)は、普段から30人以上のスタッフを率いて、ブランドの世界観をお客様にお伝えすべく日々奮闘されています。30人もスタッフがいると、仕事に対する考え方ややりがい、そして自分自身がどういうショップスタッフになりたいのかということも、様々です。ましてや年齢も経験も違う30人では、違うことの方が当たり前でしょう。そうした個々に違うスタッフをまとめ上げ、アパレルショップに大打撃を与えたコロナ禍を乗り切った秘密が価値観にあったというのです。

鈴木さんは、まず改めてスタッフ全員とじっくり会話をすることを自分自身のミッションにして、とにかくコミュニケーションの量を増やすことを実践しました。その会話の中で、目の前にいるスタッフが、どんなことを大事にしているのかということを聞き出し、理解することに全力を注いだそうです。まさにそれは、スタッフ一人ひとりの価値観を探すための会話でした。そして、その価値観を尊重し、鈴木さん自身も相手の価値観を一緒に大事にする、そんな店舗であるようなマネジメントを心掛けました。

 ここで大事なことは、「あなたが大事にしているものは、何ですか?」とストレートに訪ねても、なかなか価値観を聞き出すことは、難しいということです。冒頭でも書きましたが、価値観は自分の心の奥底にあるもので、しばしば自分が価値観だと自覚しているものではないことが、本当の価値観であることも多いからです。

30人のスタッフ全員の価値観を会話から引き出し、理解し、そしてそのスタッフと同じように大事にすることは、多くの時間と労力を費やしたでしょう。でも、鈴木さんは価値観を共有することが、一番大事だと思っていたそうです。

なぜならば、よいお店をつくるのも、よい接客をして売上を上げるのも、「人」つまりスタッフだからです。だからこそ、スタッフを大事にしたい。それには、まずその人の大事なものを理解することから、始めなければという思いがあったそうです。

店長である鈴木さんのそうした行動は、徐々にお店全体に広がり、スタッフ全員がお互いの価値観を理解し、尊重する場(お店)づくりに繋がっていったのです。

そして、そのことがこのお店で働きたい、このお店が好きという思いを生み、更に自分も好きなお店をもっとよくしたいという前向きな行動につながっていくことになります。

▼結果を残すチームの秘密は「価値観」だった!(その2)はこちらから!


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