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ソレ、本当はやりたくないんでしょ?

「消化しきれていなくて今回は自分でやりたいから」

「人の力を借りるのは嫌だ」

「今はお金がないから」

「時間がないから」

「気になるけれど他のことを優先したいから」

「家族がよく思っていないから」

「今は時期じゃないから」

だから

「これらが解消されて、今度、ピンと来たらやります」

と、いう人がいる。

「その人」と特定する誰かがいるワケではない。

でも、心理士としてたくさんの方々と接する中で、これらの理由を次々とあげてやらない理由にするのは、「言い訳」に過ぎず、やりたくないことから逃げる口実であって、本音だと知っている。

そして、間違いなく、これらの「できない理由」がすべて整って解消されることはなく、今度も、ピンとくる時のどちらも、永遠に来ないことも知っている。

そう、昔から言うじゃないかぁ、「今度とオバケは出ない」って。

奇跡的にできない理由が全て解消されたり、その人がピンと来た時が来たとしても、もうそのチャンスは二度とやってこないことは確実なのだもの。

それくらい、「天地人(天もの・地のもの・人のもの)」という森羅万象のこの世の全てのタイミングが揃うことは稀な確率。だから、熟語にしちゃっているワケで。

成功する人の3つの秘訣

よく、「チャンスの神様は前髪しかない」と言われるけれど、チャンスをつかんで成功する人の秘訣は決断が速いと言われる。

なぜなら、チャンスの神様は前髪だけあって後はつるっぱげだから、後から「はっ!」と気づいて手を伸ばしても後ろ髪がないからだそうだ。磯野波平(サザエさんのお父さん)のバーコードヘアの逆バージョンみたいなもの?

逆波平ヘアのチャンスの神様の前髪をつかんで成功する人の秘訣は、心理学的に次のような理由があるのかもしれない。

1つ目 直感

成功する人は直感を大事にする。例えば、たった2秒の映像をみただけで半年間の熟考と同じ評価を人はするというデータがあるように、人の直感という判断力はかなり正しいという。

それは、原始時代のなごりで、もたもた判断をしていた人は生き残れなかったというサバンナ理論だ(サバンナ理論とは、人がサバンナで生活していたころの生理的な働きが脳に残っているという進化心理学のベースとなる理論である)。

直感は、判断に時間をかけないこと。判断に時間を割いても、熟考と同じならば、もたもたしている時間がロスになり、ビジネスチャンスを失うし、その時間で別のことが有効に使え効率が良いのだ。

よく、アップル社を創業したジョブズ氏はいつも同じ黒い服を着ていたという逸話もここから来るようだ。単に黒い服のミニマリストなおしゃれさんってワケでないのだな。

2つ目 マジックナンバー7±2

1つ目の直感にも関わることなのだけど、人は選択肢が多いとあれこれ迷って判断に迷ってしまい、行動を起こせなくなるから。

だから、黒い服だけしかなければ、選択肢もないわけで判断に迷いがなくなる。ジョブス、グッジョブ!(これが言いたかった?)

もっと言えば、あれこれ、日々の出来事や心配事に翻弄されて、心の中がたくさんのことに支配されていたら、もともと多くを選べないヒト(マジックナンバー7±2と言われ、5から9ぐらいまでしか人は選べないという心理学データからくる言葉)。

なので、本当に自分が何をしたいのかがわからない。だから、行動ができないという悪循環が起こる。

3つ目 言い訳しない

これは、心理学用語で防衛機制というものなのだけど、その中に「合理化」というものがある。

合理化は、フロイトが最初に言ったもので(防衛機制という用語もフロイトが元の精神分析からできているので)、イソップ童話の「すっぱい葡萄」がベース。

イソップ童話は、キツネが高い木の上にある葡萄を食べたくて何度も何度も飛び上がるのだけど葡萄が取れなくて、とうとう「あの葡萄はどうせすっぱいから食べれなくてよかった」という理由をつけて退散するお話。

これから、自分の不都合な行動を正当化する口実を合理化とフロイトは名付けたわけ。

というわけで、ヒトは自分に都合のよいように理由を見つけるプロなのだから、「時間がない」「お金がない」「自分でやりたい」という言いだしたらキリがないほどの理由を見つける天才なのだ。

ヒトはやれない理由を見つけるプロなのだから、全ての条件が揃うことなんて永遠に来ない、来るはずがない!

だから、チャンスをつかんで成功したかったら、グダグダ言っていないで、とっととやれ!

それが成功の近道。

ということからも、心理学の豊富なデータからも言えちゃうのだわ。ほら、もう言い訳できなくなったでしょ?言い訳していることが自分は成功したくないって言っているようなものだから。

心理学って本当は恐ろしい心理学なのかもしれないな。






論文や所見書き、心理面接にまみれているカシ丸の言葉の力で、読んだ人をほっとエンパワメントできたら嬉しく思います。