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入学・進級前にやっておいてほしいこと

3月末までの公立学校休校措置発動から2週間経過しました。

我が家の場合,こういった季節性の感冒,インフルエンザなどで,学級閉鎖になったとしても5日間程度で,毎年このシーズンになると,学校からのお知らせメールに戦々恐々です。

そんな綱渡りの状況よりは,いっそのこと,学校がお休みの方がワーママとしては助かるのですが,学校閉鎖1か月というのは未曽有の危機です。

だって,集団で学ぶ機会が子どもから奪われているんですよ。公教育の機会が奪われてしまっているので,代わりに親がやらないといけない!

なにより,これって,経済格差で子どもの学びの機会が全然違うじゃん!と,思うわけです。

公的な扶助がある学童は開けてくださっていますが,学童は学習の時間は設けてくださっていますが,スタッフは勉強は教えてはいけないというルールがあるので,場所は提供するけど教えられないのです。

「お家から何か学習道具を持ってきてください」と,言われますが,勉強習慣がついていて,自学自習ができるお子さんなら,問題なし!

ですが,低学年の場合,自学自習ができないお子さんもいます。ましてや,新1年生になる子は(学童は4月1日から通えます)学習習慣すらない場合もあります。

と,ここまで書いているのも,他人事ではないのです。我が家には新小学4年生になる子と新1年生になる子がいます。

卒園式を控えた保育園の保護者会で園長先生がおっしゃいました。

「入園まで後1か月とちょっと。気を付けて欲しいことは小学校の先生に申し伝えてあります。あれもできない,これもできないって,思うかもしれません。今更,じたばたしたって,子どもは急に変わりません。」

ほんとうにそう!

子どもの教育って,場当たり的に自転車操業じゃだめなんです。だから,保育園なら保育計画,学校なら教育計画をそれぞれ年度末に立てて,新学期からの1年間の見通しをつけるのです。

だから,突然,「この授業をやりたいんです!」と,オッケーをもらうために管理職に教員が申しても「今言われても計画は変更できません!授業時間がありません!」と突っぱねられるのが関の山です。

そうでなくても,突然の事態がバンバン起きるのが学校で,システム全体に響くのですから。

そもそも,計画がなければ,何を目指せばいいのか,何をゴールにすべきかの基準値がないわけで,計画は必要です。基準値を定めるには,視点,つまり観点も定めないとブレます。

それは,子どもの教育も同じです。

じゃあ,今の時期何をすればいいのでしょう?子どもの個性(つまり遺伝子)と環境(つまり家庭環境など)の総体が子どもです。親は子どもごとにあった計画を立てるべきです。

細かな計画はいらないけれど,ざっくりとした「子どもの発達の見通し」は必要なのです。

そういうわけで,次回から,子どもの発達段階に沿った子どもの見立てと見通しの付け方をお伝えしていきます。



論文や所見書き、心理面接にまみれているカシ丸の言葉の力で、読んだ人をほっとエンパワメントできたら嬉しく思います。