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これまでのこと 1

はじめまして carolです。
プロフィール欄に記載した「好きなもの」
我ながらざっくりしているなと思ったので、もう少し詳しく書きたいと思います。

フィギュアスケート

 私の場合ハマるきっかけ周りの影響が大半です。フィギュアは母が好きだったので物心つく頃には毎年テレビ観戦をしていました。ただ「真央ちゃん可愛いなぁ」と思ってはいたものの演技自体はそんなに気にしていなかったような気がします。


 意識してみるようになった最初の試合は忘れもしない、2006年トリノオリンピック女子フリー。当時小学生で、顔と名前が一致しているのが浅田真央さんくらいの私は、彼女が出場していないこの試合にはあまり興味を持っていませんでした。  
 ところがある日学校から帰ってきた私はどうやら日本人選手がショート3位らしい、ひょっとしたらメダルが取れるかもしれないという話を耳にします。覚えていらっしゃる方もいると思いますが、トリノオリンピックでは日本代表の健闘むなしくそれまでの競技では1つもメダルが獲れていませんでした。なので私はとにかく日本人選手がメダルを獲るところが見たい一心で、翌朝早起きして女子フリーを見ることになるのです。
 結果はみなさんご存知の通り、荒川静香選手(当時)が金メダル獲得という日本女子フィギュアスケート史上初の快挙を達成し、同時に私の日本人メダリストが見たいという勝手な願望も達成されたのですが、それ以上にあの試合で私はやっとフィギュアスケートという競技の内容や面白さを知ったような気がします。
 見分け方はよく分からないけれどジャンプにいくつか種類があることもその時覚えましたし、ステップとスピンが本当に人それぞれで面白くて奥深いなぁと子供心ながらに思っていました。
 それから毎年秋〜年明けにかけてはテレビ観戦に明け暮れ、アイスショーにも参加し、あと1番の思い出はやはり8年前の全日本選手権生観戦ですかね。


 8年前の全日本選手権というのは即ちソチオリンピック代表選手の最終選考会ということです。知人と協力し、全日参加というとんでもない経験をすることが出来ました。
 前述の通りトリノオリンピック直前でフィギュアスケートに触れ始めた私はそこからずっとファンだった浅田真央さんの演技を初めて生で見てもうそれだけで感激し、鈴木明子さんのフリーに感激し、シーズン前半調子が上がらなかった村上佳菜子さんの復活と本人の涙にもらい泣きしそうになり、と何ともエモーショナルに、それでも女子の方は純粋に楽しんでいられた記憶があります。
 男子の方はやはり私も代表選考のことが頭のどこかにありましたし、心なしか周りも緊張しているような気がして「これが代表選考会の空気か!」と勝手に感じ、勝手に緊張していました。けれどもやっぱり楽しかったです。やっぱりまだ10代でチャレンジャー的ポジションだった羽生結弦選手の演技が生で見られたのは、その後の彼の道筋を考えると貴重な経験だったなと思います。それから同行した知人のイチオシだったのが、宇野昌磨選手。本当に小柄でまだトリプルアクセルも危うい感じだったけれど、スケートが伸びやかで頑張ってほしいなぁ、と思っていたらあっという間に世界に羽ばたいていきましたね。

 今年もオリンピックシーズン!いやー楽しかったですね、全日本!日本のフィギュア界の未来は明るい!


観劇


 そしてこちらも周りの影響が大きい気がします。そもそも両親がミュージカルが好きで、よく車の中でオリジナルキャストの「オペラ座の怪人」のCDをかけていたんですよね。あとはやっぱりディズニーのアニメ映画の影響は大きい。個人的に好きだったのは「白雪姫」「不思議の国のアリス」「ピーターパン」「美女と野獣」の4つかな。そしてこれらの何が好きって音楽が本当に好きだったんです。だからミュージカル的なものに抵抗が少ない子供だったんでしょうね。

 初めて生で観たミュージカルは(多分)大地真央さんの「マイ フェア レディ」です。本当に子供だったので、観劇前にあらすじを親が説明してくれたのですが、それでもよく分からなかった気がします。後半なんでイライザが怒っているのかがよく分からなくて、ロイヤルアスコットや舞踏会のシーンが本当に綺麗で素敵だなと思っていた分、最後の消化不良感が凄かった覚えがあります。意味わかったのはだいぶ後にオードリーの映画を観た時でしょうか。

 最初にミュージカルを観て純粋に楽しかったと思ったのがいつなのかが本当に思い出せないのですが、とにかく気がついたらなんとなく好きになっている状態でした。そして高校生の頃、仲良くしていた子がどんどん宝塚にハマっていき、とうとう私も誘われて観に行くことになりました。

それがこちら

 宝塚の代名詞ともいえる「ベルばら」しかも新トップコンビ(壮一帆さん、愛加あゆさん)のお披露目公演。というなんとも豪華な公演で、勇んで出かけて行きました。
 で、正直最初ビックリしたんです。前知識としてフェルゼンとマリーアントワネットが不倫関係にあったことは知っていたので、演劇にするには確かにピッタリだしさぞドラマチックになるんだろうなぁと期待していたんですよ。そしたらアントワネット全然出てこないし、なんかみんな説明台詞喋って去っていって、一場面終わるたびにカーテン閉まるし。正直イマイチだなぁ…と思っていました。それがひっくり返ったのが第一幕ラスト  
 フランス王妃との密通の誹りを受けたフェルゼンはアントワネットへの風当たりが強くなるのを避けるため、スウェーデンに帰る決断を下し、ベルサイユ宮殿にいる国王夫妻に帰国の挨拶をするというシーンがあるんですけど、そこでの壮一帆さん(フェルゼン役)になんか圧倒されたんですよね。正直フェルゼンの台詞ってよくよく聞くと言っていることめちゃくちゃなんですよ。どうしたって不倫だし。けれども彼はもはや開き直ってアントワネットへの愛を堂々と宣言したも同様の帰国の挨拶を残し、フランスを去るわけです。めちゃくちゃです。本当にめちゃくちゃなんです。どういうことよ、と今この文章を書いている私は思っています。
 けれども観ていた当時、というより観ていたその瞬間はそんなこと全く気にならなかったんですよ。「それでも不倫だしなぁ」とか細かいことは最後主題歌を歌いながら銀橋を渡っていく壮さんを見ていたら些細なツッコミどころに思えてきて、「なんかすごいものを観た。ひょっとしたら今私はとんでもなくすごいものを観ているのかもしれない。」という謎の高揚感だけが残りドキドキしたまま過ごした休憩時間は今でも思い出せます。そしてそのままのテンションのまま二幕に突入し最後は誘ってくれた友人が引くぐらいの大号泣というどっぷり宝塚にハマる結果になりました。

そこから家族を巻き込みヅカファンの道を邁進しているのですが、それは次回にします。

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