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流れるように辿り着いた場所ー愛媛日記③

夜の島の道はとてもキレイだ。

海沿いを港に向かって歩いていると月明かりだけが道を照らしている。

島に来て子供たちの声を聞いて夜を過ごすことが増えた。

帰り道は打って変わって静寂に包まれる。

月明かり、波の音、そして静寂。

そのすべての音が空気と混ざり合う。

部屋に戻ると風が窓を打つ音とストーブの上のやかんの蒸気の音だけが僕の耳に入ってくる。

ストーブの暖かな光が部屋を満たす。

そして風の合間に訪れる静寂。

そんな全てがこの2週間を物語っていた。





この2週間ほど愛媛県松山市に滞在した。

中島という離島を拠点にし、松山市街地、道後周辺で活動していた。


結論から言うと僕は愛媛県に住む。

この2週間で決まった。


滞在中はせいかつ編集サロンオーナーのはるなさんの仕事の手伝いをさせていただいた。

そこからいろんなご縁が生まれて、個人でもいくつかWebのサポートの仕事をいただいた。

また新たなご縁で家も決まった。


そして多くの新たな仲間にも巡り合うことができた。

松山市街地などではゲストハウスを拠点に生活し、そこで仕事をする日々。

そこで出会う人々もとても濃い人達ばかりだった。

みんな自由に生きていて、でも自分がしたいを大切にして生きている人達。

もしかしたら、ある人はそんな彼らや僕をみて「マイノリティ」と呼ぶかもしれない。

でもそんなことはどうでも良くて。

僕はそんなみんなの話を聞くのが大好きだ。



今回住むにあたって悩むことはあまりなかった。

もうこの流れにのろう。

ただそう思えた。


東京にも僕はたくさんの仲間と大好きな人達がいる。

その人たちとすぐに会えなくなるのはすこしさみしい。

そして今もそれは気がかりだ。

でももし僕が逆の立場なら。

そう考えれるようになった。


全てを手中にいれることはできない。

お金、場所、人、暮らし。

そんなものを全て満たすのは不可能だと思う。

でも何を優先するかは自分で決めることができるんだと思う。



もちろん今も不安はある。

仕事やお金の面で経済的な不安だ。

今回の2週間はよかった。

ただそれが永遠ではない。


でも僕はこの街に住むことに決めた。

なんとかする。そう思えた。

生きてれば大丈夫。


僕はどこまで行っても僕だから。

そして多くの仲間が僕にはいる。

それは愛媛だけでなく広い意味で。

いつでもつながれる。

そして今もつながっている。

それでいい。


僕はこの2年。もっと言えば生まれてから今日まで。

様々な場面を経て今日にたどり着いた。

この2年は特に激動だったけど、それをこの2週間で包み込んだ気がする。


良いも悪いも。

うれしいもかなしいも。

全てが経験。


その全てで僕は作られている。


そして僕はここにたどり着いたんだ。



だから今を大切に。


僕は無理せず生きたい人だから。



愛媛でお世話になったみなさん。

本当にありがとうございます。

僕はこの街に住みます。


この2週間は感謝に溢れた日々だ。







もう一度だけこの質問。


「愛媛にいったい何があるというんですか?」


「何も。ただ僕がここにいたいんです。」



読んでいただきありがとうございます。

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