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対岸の火事、ニューヨークへの影響

6月末から7月初旬にかけて、カナダでの熱波や山火事の報道があった。カナダだけでなく、アメリカ国内でも、毎年起こっているカリフォルニアではなくそれよりもっと北のワシントン州などでも山火事が起きていると聞き、とても驚いた。しかし、それは過去の話ではなく、今も続いている。そしてその影響は大陸の反対側、3,000マイル(4,800km) も離れたニューヨークにも影響を及ぼしていた。

空気質の悪化だ。

私はこの空気質の悪化(通常2ケタ台を推移しているが昨日、今朝は3ケタになっていた)は高温による光化学スモッグ的なものだと思っていた。

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しかし実際は違った。

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オレゴン州やカリフォルニア州で発生している山火事の煙がニューヨークまでやってきているとのことだった。「えっ!?」と驚き、更に見てみたら衝撃のマップが出てきた↓

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こんなにいろんなところで山火事が、今まさに起きていたのだった。単なるニュースが自分にも関係する大きなニュースに変わった瞬間だった。

確かに昨日の空は、夏の暑い日のぼやっと濁ったような空の色を通り越して、若干灰色っぽさがあったように感じた。そして、奇妙にもまだ太陽は空の高いところにあったのに、くっきりと見え、太陽の光も夕焼けまではいかないが優しいオレンジ色になって、ニューヨークを照らしていた。

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気候変動は恐ろしい。つい数年前まで日本でゲリラ豪雨を体験し、気候変動に対する危機意識を持っていたのに、ニューヨークに来てからは(確かに緯度が高い割に暑い日が多いとは感じていたが)少し平和ボケ的な感覚に陥っていた。実際のところ、気候変動の脅威というのは、劇的な被害のない国の人々には、感じにくいのも事実だと思う。今回の大惨事がアメリカの人々にとっても、気候変動への意識の高まりにつながっていくことを願いたい。ニューヨーク市は昨年からレジ袋課金+プラスチック製のレジ袋禁止(→紙袋へ移行)となり、再利用できるエコバッグが普及しているが、それだけで自分自身、環境にやさしい人になったとは言えないだろう。もっともっとできることはないか、我が身を振り返ろうと思う。

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