ユーミンの曲を紹介する #3: 都会の朝焼け ― 「BABYLON」
BABYLON(1985)
どこか哀愁のある幻想的なメロディで、都会の静かな夜明けを描いた曲です。あの笛みたいな音が好き。
朝の澄んだ空気感が伝わってくるようです。
主人公は地方出身。都会ぐらしも板について、朝帰りするような充実した生活を送ってるみたいです。
毎日がまるで夢のようです
気の合う友達もふえてゆきます
見違えるくらい綺麗になったね
微笑んで見えるバビロン
ところが幸せそうな歌詞から一転。
そして そして ヒロインになるの
なんで なんで 涙が出るの
故郷で暮らしていたころの地味な私が、はるか遠くになってしまったことに気付かされます。
朝を舞う鳥はハイウェイ越えて
森や川見下ろし 故郷へゆくの
おととしの私 思い出せない
ここは幻のバビロン
でも、「私」は決して昔の自分に戻りたいとは思わないだろうし、これからも朝帰りを続けると思う。
誰しも感傷に浸りたくなる時はあるし、都会の朝焼けはそんな気分にさせる力があると思うから。
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