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サマーソニック2023(東京会場)に行ってきた話
てなわけで、行ってきましたサマーソニック2023。
東京会場の方ね、本稿はそのレポートとなります。
すいません終了から1週間以上空いた、今更の投稿となります。
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まず、カルロス矢吹がサマソニというものをどう捉えているか、を書いときますと。
フェスというより、ポップミュージックの見本市、と考えて毎年楽しんでいます。
だって会場も幕張メッセ、企業展とかやってる場所ですしね。
大型フェスにしては珍しくステージ間の移動も時間がかからないので、私は毎年毎年一切休憩を取らず、朝から晩まで忙しなく観て周り、今年も二日間で37組のアーティストのパフォーマンスを拝見しました。
全部フルではないですけどね、7割くらい観られたものはもう「観た」に計上しております。
チケット代が2daysで33000円(税込)なので、一組あたりにかかったお金は約892円。
基本、フェスでは自分の好みは置いといて、観たことのない人を先入観なく触れておきたいので、そういう人間にとっては最高のフェスなんですよ。
ここで好きになったら単独公演のチケット買う、というのが基本方針。
こればっかりはサマソニの様な都市型のフェスでないと出来ないですし、海外のアーティストも多数招聘してくれるので、本当に重宝しております。
余談ですが、とにかく数を観るために、
・休憩は基本取らない
・メッセからマリンスタジアムまで5分で移動(出来るんですよ!)
・飯は今年ならSpotifyステージなど観ながら買える&食べられるところで済ませる
・酒は集中力が切れるので飲まない
を毎年の基本方針としております。
で、別にいっぱい観た自慢をしたいわけではなく、フジロックとかRSRとはそもそもの目的が違うフェスだと思って観てますよ、という話を前菜としてしたいだけでございます。
「音楽フェス」ってだけで全てのものを同じ尺度で測る必要はないですからね。
そして本題。
久々に行ったサマソニ、色々と変化というか、気づいたことがいくつかあったので備忘録的に書いておきたい次第。
ちなみに私は昨年のサマソニに行っていないので、そこはお含みおきくださいませ。
・子連れがとても多かった&明らかにサマソニが子連れウェルカムになっている
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個人的にとても嬉しかったというか、目についた変化はコレでした。
とにかく多かった、子連れの参加者。
しかも、かなり大々的にKIDS AREAが設けられていて、そこでは子ども用のDJをはじめとした専用のタイムテーブルも完備。
ベビーカースペースもかなり豊富に用意してくれていた。
これはかなり子連れ参加のハードルが下がるんじゃないか。
同じく小さい子どもを持つ親としてはありがたい限り。
しかも、低年齢層にファンが多いジャニーズWESTやBE:FIRSTの出演を午前〜昼過ぎくらいに固めてくれていたので、「子どもたちが観たいものが夜遅くて観られない」ということも少なかったと思う。
コンサートって、どうしたって終わる時夜遅いからね。
残念ながらまだまだ子どもが音楽フェスにいることに対する批判が我が国では多い。
だけど、グラストンベリーをはじめとする欧州の大型フェスでは「家族で参加出来る娯楽」として定着している。(←ここに関して文句をつける人はグラストで子どもたちと泥にまみれてから私に反論してください)
日本で音楽フェスというものが行われる様になって20年以上経つ、一般論としてこういうものは小さいうちから触れておかないと習慣づかないため、ファミリー層の参加は末長く日本のコンサート文化を守るためでも積極的に奨励していきたいと思っております。
・反対に、車椅子観覧席はもっと拡充すべき
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これはもう読んで字の如くなのだが、いくらなんでも車椅子観覧席、要するに身体障害者用の観覧エリアがしょぼすぎないか?ということだ。
一例としてマウンテンステージ(2番目に大きいステージ)の車椅子観覧席を挙げたいのだが、もういったいどこに入り口があるのかわからないくらい(要するに導線が分かりづらい)端っこの、音の聞こえもそんなに良くないところにこじんまりと設置されていた。
繰り返し似た様なことを書いているが、音楽フェスのいいところは「普段来られない人も来られる」ことだと思う。
現実問題としてまだまだ日本のコンサート会場の多く(特に小規模のライブハウス)はバリアフリーが不十分なところが多い。
これはサマソニだけでなく、大型フェスの課題として、業界一丸となって取り組んで欲しいと願う。
・海外、特にアジア圏のお客さんが激増していた
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これは去年からそうなのかもしれないが、いやあ多かったですよ韓国・台湾・タイとかアジア圏の国からのお客さん。
まず、WILL CALLをちゃんと設けてチケット買いやすいことも一因だろうけど、ラインナップもよかったと思います。
ケンドリックとかブラーとか欧米のアーティストだけでなく、アジア各国のスーパースターが多く出演していたので。
具体的に書いておくと、韓国のNew Jeansは言わずもがな、台湾のaMEI、タイのInk Waruntornなどはかなり印象的なパフォーマンスを披露してくれたし。
現地から追いかけてきたのか、日本に住んでいる方々なのか分かりませんが、本国から応援に来ていたファンもとても多かった。
元々、サマソニはアジア圏のアーティスト招聘に力を入れていた方だと思います。
小規模なですけど、韓国や台湾のアーティストにパフォーマンスしてもらうステージを以前からちゃんと設けていたので。
それが結実した成果かな、とも思います。
・若年齢層のオアシス&ブラーTシャツを着ていた人たちがとても多かった
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驚き具合で言ったら、これが一番だったんですけども。
リアム・ギャラガーとブラーが出るからか、オアシスやブラーのシャツを着ていた20代前半以下と思われるお客さんが凄く多かった。
完全にお客さんが入れ替わっている感じ。
90年代前半のデヴューから数えると、セカンド・カミングどころかサード・カミングくらいじゃないか。
やっぱ、Aメロ→Bメロ→Cメロというアジア人にはとっつきやすい構成と、難しいことをしない歌わない、という絶対的安定感が為せる業なのか。
そこは推測の域を出ませんが、元気でいる限りまた来日して欲しいな、と思った次第でございます。
・国際カップルの質が変わってたな、という話
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決して変な意味に取らないで欲しいんですが。
昔はフェス行くと、「外国人男性&日本人女性」という国際カップルの組み合わせばっかりだったんですよ。
ただ、今年は「日本人男性&外国人女性」という組み合わせのカップルをかなり見かけました。
見かけ度具合では5:5位(当社比)だったんじゃないか。
何が言いたいかというと、アジア系への見方も、若年層では変わってきているんだろうな、と。
それはここ10年、世界で試行錯誤されてきた色んな取り組みの成果だと思う。
まあサマソニなんて、言ってもそれなりに他文化に寛容な人達が集まってる場所だから、世間一般への適用は難しいかもしれませんが、一つの参考として。
・R&B、HIP-HOPにちゃんとお客さんが入っていた
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売れてんだから当然じゃん?と思われる方も多いかもですが、これって本当にここ最近の話で。
やっぱ、長いこと「ロックの人達のもの」だったんですよね、日本の音楽フェスって。
上の写真、2013年サマソニのメインステージでJohn Legendが演奏中なんですが、観てくださいこのガラ空き具合。
当時のJohn Legendが来てもこんなもんだったんです。
ちなみにパフォーマンスの内容はバッチリ、この年のベストアクトでした。
これ観た後、ROTH BART BARONの三船さんと「良かったよね〜」って言い合ったので間違いない。
私だけではなく、ROTHもそう言ってたんだから間違いない。
そんなに入らないジャンルでも(しかもちゃんと売れてる人でも)ちゃんと呼んでたんだから、こういうのは長く観てる側からすると感慨深いものがあります。
主催している側は余計っすね。
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とまあ、この辺りがアーティストのパフォーマスンスとは別に気になったところでしょうか。
来年以降の参加を検討している方の、何かの参考になれば幸いです。
最後に、少しアーティストのパフォーマンスに関する感想をバーっと箇条書きして終わります。
こちらも何かの参考になれば。
・New Jeansは2度と観ないと思う
・aMEIを観たことは一生台湾(中華圏)の人相手に通用するネタになる気がしてる
・今のCorneliusのLIVEは必見!多分「あの式典」でやろうとしていたことをやってます
・好き嫌いは置いといて今のYOASOBIを観られたのは良かった
・シユイの活動は追いかけたい、というか取材して話を聞いてみたい
・ジャニーズWESTのファンクラブに入ろうかな
・CIMA FUNK&CHAIは単独公演にちゃんと行こう
・ベストアクトはEVANESCENCE
・体育会系にもオタクにも尊敬されてるKENDRICK LAMARは凄いですね
てなわけで、参加された皆様お疲れさまでした!
暑かったですね。
また来年!!
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