見出し画像

【クウェート大学#55】休みももう終わり

2月1日(木):笑い男事件が起こった日

バーレーン経由でクウェートに帰国する。

バーレーン空港のバー。コロナビール一杯で3000円。

クウェート行きの便がまた遅延したため、バーに寄って時間を潰す。

クウェート行きの便に人生で3回乗ったが、そのすべてが遅れている。

クウェートに定刻通り入国できる日は来るのだろうか?

異様にパサパサしたKFC。
節約のためバスで空港から帰る。エアポートタクシーは8KDもする。


「教会の執事さんが市民IDの不所持で逮捕されたらしいんだ。」

サーレップ(蘭の根から作ったホットドリンク)を飲んでいる時、オーストラリアのジョンが言った。

フィンジャーンに注いだサーレップ。甘くて落ち着く味。

どうやら彼のIDは期限切れだったようだ。
なんでもID発行に必要な身元保証人が亡くなってしまい、新しい人が見つかる前に期限が切れてしまった。
運の悪いことに、そのタイミングで警官から職務質問を受けたとのことだった。

外国人労働者への厳しい目線も、彼が逮捕された一因なのかもしれない。
執事さんはインド出身だった。

一刻も早く保釈されることを祈る。


そして同時に、これは他人事でもない。私もID不携帯を咎められたことがある。

これはいつまでもIDを発行しないクウェート政府の落ち度であり、また私は国立大であるクウェート大学の学生証を持っていたため、大事にはならなかった。


2月2日(金)

特に勉強もせず自堕落に過ごした。

日本に住むゼミの友人と電話したり、他の留学生とラーメン鍋をつついたりした。


2月3日(土)

大使館で、日本人補習校の生徒と遊んだ。

日本の伝統的な遊びを体験するという趣旨だった。メンコやお手玉など、正直私にも馴染みの薄い遊びばかりだった。

楽しいだけでなく、学びのあるひとときだった。

子どもと遊びつつ、こっそりと日本対イラン戦を観る。前半は守田のシュートで得点し、1-0で後半を迎えた。

後半戦は帰りの車と私の部屋で観た。日本代表は精彩を欠いた。押されてばかりで全く面白くない。前田と久保を下げる必要はあったのか?

結局日本は2-1で負けてしまった。
最悪な気分だ。リーダーと桜井も非常に悔しがっている。

私は豆まきの鬼役。豆まきとは一種のリンチである。

ところで、今日で冬休みが終わりである。

ところが、明日も学校が休みではないかという疑念が学生から噴出した。

日本では絶対にあり得ないことだが、この大学のスケジュールを把握するのは困難を極める。

万事適当なクウェートにいることを思い出した。


アミットというタイ人学部学生に寮の案内をした。私もすっかり先輩である。

彼は昨日クウェートに着いたらしい。
なぜこの時期なのだろうか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?