【クウェート大学#55】休みももう終わり
2月1日(木):笑い男事件が起こった日
バーレーン経由でクウェートに帰国する。
クウェート行きの便がまた遅延したため、バーに寄って時間を潰す。
クウェート行きの便に人生で3回乗ったが、そのすべてが遅れている。
クウェートに定刻通り入国できる日は来るのだろうか?
「教会の執事さんが市民IDの不所持で逮捕されたらしいんだ。」
サーレップ(蘭の根から作ったホットドリンク)を飲んでいる時、オーストラリアのジョンが言った。
どうやら彼のIDは期限切れだったようだ。
なんでもID発行に必要な身元保証人が亡くなってしまい、新しい人が見つかる前に期限が切れてしまった。
運の悪いことに、そのタイミングで警官から職務質問を受けたとのことだった。
外国人労働者への厳しい目線も、彼が逮捕された一因なのかもしれない。
執事さんはインド出身だった。
一刻も早く保釈されることを祈る。
そして同時に、これは他人事でもない。私もID不携帯を咎められたことがある。
これはいつまでもIDを発行しないクウェート政府の落ち度であり、また私は国立大であるクウェート大学の学生証を持っていたため、大事にはならなかった。
2月2日(金)
特に勉強もせず自堕落に過ごした。
日本に住むゼミの友人と電話したり、他の留学生とラーメン鍋をつついたりした。
2月3日(土)
大使館で、日本人補習校の生徒と遊んだ。
日本の伝統的な遊びを体験するという趣旨だった。メンコやお手玉など、正直私にも馴染みの薄い遊びばかりだった。
楽しいだけでなく、学びのあるひとときだった。
子どもと遊びつつ、こっそりと日本対イラン戦を観る。前半は守田のシュートで得点し、1-0で後半を迎えた。
後半戦は帰りの車と私の部屋で観た。日本代表は精彩を欠いた。押されてばかりで全く面白くない。前田と久保を下げる必要はあったのか?
結局日本は2-1で負けてしまった。
最悪な気分だ。リーダーと桜井も非常に悔しがっている。
ところで、今日で冬休みが終わりである。
ところが、明日も学校が休みではないかという疑念が学生から噴出した。
日本では絶対にあり得ないことだが、この大学のスケジュールを把握するのは困難を極める。
万事適当なクウェートにいることを思い出した。
アミットというタイ人学部学生に寮の案内をした。私もすっかり先輩である。
彼は昨日クウェートに着いたらしい。
なぜこの時期なのだろうか?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?