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【クウェート#40】師走のはじまり

12月は非常に忙しかった。

12月1日(金)

教会の日だ。
インド人教会員のジョエルが迎えに来てくれた。
かつて聞いたことのないレベルの強烈なインド英語だ。
正直、何を言っているのか分からなかった。

会話の4割方は分からない。

無事に「ホリデー・イン・クウェート」ホテルに到着できたが、それまでの時間はなかなかつらいものがあった。

「リディーマー・フェローシップ・クウェート」。ホテルを借りて礼拝する。リディーマー・フェローシップはアブダビで始まった活動らしい。

教会員は西ヨーロッパ(特にドイツ)人とインド人が大半を占める。
ドイツ人とアメリカ人の牧師が隔週交代で説教する。

牧師のマルティンは、私にドイツ語で話しかけてくる。

「日本の大学でドイツ語を勉強していました。」

そんなことを軽々しく口にしない方が良かった。クウェートにドイツ語話者はかなり少ない。嬉々としてドイツ語で話しかけられてしまう。

ホテルのエントランス。まったく検査は求められない。このセキュリティーは何のためにあるのだろうか。

先週までタクシーで教会に行っていたが、今週からは迎えに来てもらえることになった。
おまけに、先週までのタクシー代として5KDを頂いてしまった。


午後は、シティーセンター(通称シティセン)に行った。

”シャイフ”・アブドゥルバーリーが送ってくれた。今日は人のお世話になってばかりだ。
フィリピンコーナーに置かれたBuldokのカップ「ラーミョン」。
韓国のカップ麺はクウェートで大人気だ。私はピンク色のパッケージが好きだ。チーズが入っていてまろやかな味わいがする。赤と黒はあまりにも辛すぎる。

サッカーをした後、ジョンの部屋で「アリエッティ」を見た。

ファウワーズ、オーストラリア二人組、バットと一緒に観た。ジョンは「レプラコーン(leprechaun)みたいだね」と言った。

ゴキブリやネズミに怯えつつも、物を掠奪するアリエッティ――あるいはレプラコーン――はきっと寮にもいるのかもしれない。

男子寮は、メルヘンと地続きになりうる雑然に満ちている。

晩御飯の揚げ出し豆腐
寮のごはんを再利用し、かき揚げを作ろうとした。
ティラピアの天ぷら

12月2日(土)

友人Iと、冬休みの旅行について相談した。

インドネシア料理をサイードが持ってきてくれた。
部屋に友達を呼んで一緒に食べた。

台湾のサイと韓国のキムが「徴兵あるある」について話していた。隣の国の話とはにわかに信じがたい。


今日もサッカーをした。
トルコのアフマドや、ナイジェリア軍団に会った。夜10時半からサッカーをすることに驚いていた。

途中から、ルームメイトと韓国のサナドもサッカーをしに来た。

「一人でかわいそうだから。」

サナドはきれいな日本語で、私とサッカーをしてくれる理由を教えてくれた。

中身はジャム。しかしあずきみたいな食感だ。

夜中の1:40にムハンマドが自作どら焼きを持ってきた。私は寝ていたが飛び起きた。
フラットのみんなに配り歩いているようだ。
人生のどこで「どら焼き」という概念に接したのだろうか。


12月3日(日)

別の日本人留学生の市民ID手続きが終わったらしい。
韓国のサナドは今日、市民IDカードを取りに行くようだ。

市民IDがなければ、口座開設やクウェートへの帰国ができない。
それにもかかわらず、発行まで3か月を要するとは。恐ろしい国である。


フィンランドに行っているタジキスタンのバフマンから近況報告の動画が送られてきた。

どうやらレスリング大会の決勝に進出したようだ。
彼は市民IDを持っているのだろうか?出国手続きのために大使館やクウェートの省庁を巡っていた記憶がある。

クウェート大学のゴールには大抵網がない。

今日はランゲージセンターの学生対、教授連合の第二戦である。
結果は、1対3でランゲージセンターの敗北だった。

今日の学び
韓国語で問題はムンジェーというらしい



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