歌詞の書き起こしとアーティストの想い

数年前から歌詞の書き起こしの仕事をしていますが、簡単そうに見えて時間とクリティカルシンキングを使う作業だと思います。

題名やアーティスト名も含め、クリエイターとしては意図があって特定の表記をしていると思います。それをDSPや特定のプラットフォームが決めたガイドラインに沿って書き直すのは統一性があっていいのですが、提出している方としてはなんとなくアーティストの意志を壊している気がする時があります。(日本語歌詞ではオリジナルがあえてひらがな・カタカナや特定の漢字などで表記されていても一般的に書き直す場合があります。)あとはもちろん、不確かな歌詞を追記する時はなんとかして本人に聞きたい気持ちになります。(もちろんレビュアーはいるのですが)

今週はMusixmatchにレーベルの楽曲に歌詞を入れる作業をしましたが、オーナーから歌詞のマスターシートをもらって記入しているにもかかわらず、音源と合わない歌詞について何度も聞いたりと、完全な歌詞を提示するのは結構大変です。

ちなみに Musixmatch には初めて記入しましたが、Spotify や Apple Music からの楽曲がそのまま入っているので見つけやすく、記入もしやすいと思いました。こちらも自分でキューレートできますが、有料キューレーターとしても貢献できるようです。この数年でも発展が見えるので今後期待したいプラットフォームです。

少し余談ですが、特定のDSPの歌詞にはカラオケのようにタイムスタンプがついています。カラオケ文化の私たちやシングアロングしたい方にはいいのかもしれませんが、キューレーターとしてはリピートの部分を同じ回数分入れないといけないし、しっかりオーディオと合わせないといけないので+@の労力ですが...これは嬉しい機能だと思いますか?

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