世界の音楽ビジネスのトレンド - アーティスト&レーベルサービス

今学期バークリーで受講しているインターナショナルマーケティングのクラスや、アメリカの音楽業界の人達の間でもよく聞くアーティスト&レーベル(A&L)サービスですが、インデペンデントアーティストやレーベルがグローバルに活躍する今このようなサービスがトレンドになっているのを感じます。

昔(今も大手では引き続き)の主流であった”権利を買う・手渡す”ビジネスからいかに権利を守りながら自分のビジョンにあった音楽活動をするかが重要になってきている現代の音楽ビジネスの需要にこたえるのがA&Lサービスであり(アーティストサービス・クリエイティブサービスとも言われます)アーティストや作品に対する価値を尊厳しているサービスだと思います。

自分が必要なサービスを自分でコントロールしながら得て、ビジネスを拡大していけるので、リスクもストレスも減るはずです。自分一人だと難しいことも、プロに囲まれながらある意味真剣に音楽ビジネスできる環境が創れると思います。DIYアーティストには便利なサービスです。

では、A&Lは何をやってくれるのかというと、何でもあります。
基本的なディストリビューション(プレイリストピッチ等も含む)から国内外マーケティング、そして全世界で配信しているなら欠かせない海外からの使用料徴収など。現地でのプロモーションを含んだ共作やレコーディングセッションのコーディネートやテレビ・映画のシンクピッチもやってくれるサービスもあります。

料金は会社などによって異なりますが基本収益の数~十パーセントで、自分が支払うというより手数料を引かれて受け取る形が多いようです。最初に多額の費用が必要ないのはいいですね。

特に自分たちがターゲットにしている海外のマーケットにA&Lサービスを使うアーティスト・レーベルが多いそうです。デジタル配信などのデータからターゲットテリトリーを認識して、まずは2・3国を中心にマーケティング&ビジネスプランを作っていくのが効果的だと学びました。

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