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看護・セラピストのための「問題解決」思考法 第1回 認識のズレについて

(キャリエルメディ2022年10月号より)文:樋口直樹

キャリエルメディは医療系出版とセミナーで医療従事者の独立・副業を支援します


看護とリハビリキャリエルメディ2022年10月号(書籍版)

看護とリハビリキャリエルメディ2022年10月号(キンドル版)

「問題解決」という言葉


「問題解決」という言葉はありふれた言葉であるし、皆さんも意識はしているのではないでしょうか。

例えば、医療従事者であれば患者を取り巻く状況は「問題」だらけであることが多く、それを一つ一つ取り除くことが必要で時間も労力もかかることがすぐにわかると思います。

医療従事者はそういった「問題解決」の専門家ではありますが、意外にもその他の問題、自身の個人的な問題や集団の問題を解決するのが得意というわけではないと感じています。

そういった様々な「問題解決」にはどのような視点が足りず、「解決」までいたらないのでしょうか。

事例

 理学療法士のAさんは、経験年数10年を超え仕事も一人前になってきました。その甲斐あって、今年から回復期の主任として様々な仕事を任されることに。特に力を入れていたのは新人教育で熱心に取り組んでいました。とある日、上司から呼び出され次のように告げられました。「今年入った新人理学療法士Bさんが、あなたの言動や行動に恐怖を感じると言っているのだけれど…」Aさんは、びっくりして詳細を聞いてみましたが、訴えの内容は自分が今まで受けてきた教育的指導の枠内で特に問題は感じませんでした。上司もAさんは問題はないとは思うけれど、訴えがある以上対処するしかないと言われました。Aさんは当面の間、新人教育から外されることになりました。Aさんは、新人Bさんが退職することを聞き、その頃からAさんは少し体調を崩し始めてしまいました。

この事例は最近よく聞く事例です。この事例をあなたはどのように考えますか?

これ以降の内容は「キャリエルメディ」でお読みいただけます。
内容が気になる方は、ぜひご確認ください。


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