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束子のおしえ


◆はじめに

こんにちは、サロンメンバーの山﨑です。
日頃、私は企業内キャリアコンサルタントとして、会社内で”気付き”を促していますが、”答え”を求められることが多く、苦戦しています。
さて、我々キャリコンには、いつ、どのような人から、どのような相談を持ちかけられるか分かりません。そして常に相談者に寄り添い、決して否定せず、相談者目線で相談者の思いを感じ取る(共感する)ことが求められます。
そのための訓練は欠かせません。
そこで今回は、「束子」について考えてみることにしました。
 
なぜ急に「束子」?
お茶でも飲みながら、軽い気持ちで一緒に考えてみて下さい。

◆!亀の子束子の誇り

束子といえば、やはり「亀の子束子」でしょう。
株式会社亀の子束子西尾商店のホームページ <https://www.kamenoko-tawashi.co.jp/>によると、「亀の子束子」は誕生より100年を超える歴史を有し、厳選された自然の素材を使い、今でも熟練した職人の手で1つ1つ丁寧に手作りされているそうです。
 
西尾商店では、束子の”確かな価値”の創造に誇りを持っており、素材の厳選から天然繊維を束ねる緻密な作業、20以上の製品検査基準など、束子作りにおいて手間を惜しむことは決してありません。当然、商標登録もされています。
このようにして作られた束子の機能は、皿や鍋は勿論、ザルやすり鉢、おろし金など、スポンジだけでは洗い辛いものを洗うことにも適しており、シャツの襟汚れの予洗い、絨毯に絡みついた毛の除去さえもできます。
また更に、ゴボウやニンジンなど、皮と実の間にある栄養を失うことなく、皮を剝くことができ、汎用性の高さにも驚かされます。
目詰まり対策やメンテナンスも簡単で、束子同士をこすり合わせればOK!
まさに亀の子束子は、職人の誇りを携えて世に送り出されていることが分かります。

◆束子の真実

・束子は、職人の魂が吹き込まれています。
・束子は、汚れを落とし、本来の姿を取り戻させます。
・束子は、機転を利かし、大切な価値を残すこともできます。
・束子は、別の束子の協力で自らをメンテナンスできます。
そして、
・束子は、生活必需品です。
 
普段、何気なく見過ごしているものの中に、悠久の歴史を有し、誇りを持って慎ましく存在しているものがあると気付かされた瞬間でした。

◆キャリコンとしての振り返り

さて、そろそろキャリコンの話をしましょう。
・キャリコンは、自らの思いに誇りを持っています。
・キャリコンは、クライアントに寄り添い共感し、クライアントが大切にしている思いを一緒に見付けてゆきます。
・キャリコンは、固執せず、様々な可能性に注意を向けます。
・キャリコンは、お互いを高め合います。
そして、
・キャリコンは、良質な生活を支えるパートナーです。
 
束子とキャリコン、共通点がたくさんありました。
多少の(!?)私見はご容赦いただき、私なりにもう少し掘り下げてみます。
先ずは、キャリコンの誇りから見てみましょう。

 ◆キャリコンとして

何よりも相談者の思いを尊重する姿勢そのものが誇りですね。
当たり前すぎて拍子抜けした方には、申し訳ございません...ですが、これを忠実に実行することは、実はかなり難しいものです。
個人がいだく思いには、良いも悪いもなく、正も誤もありません。あるのは個人の「思い」そのものです。キャリコンはその「思い」をそのまま受け入れれば良いのですが、大抵の場合、相談者に対するイメージが先入観という形でバイアスをかけ、「思い」を評価してしまうのです。これに気付くことができれば対処もできますが、気付くことができない場合、殆ど感情に流されることとなるでしょう。同じことが相談者にも起こり得て、状況はとても複雑になります。

キャリコンに限りませんが、先入観を持たずに相手の思いを尊重することは大切です。そのためには、日頃からいろいろなことに疑問を持ち、さまざまなことに気付け、自分をコントロールすることができるようになることではないでしょうか。
 
次のポイントは「共感」ですが、最初からとても長くなってしまいましたので、またの機会にします。
それまで、もっと自分磨きを続けますね。
亀は、翔べるんです。
早速「亀の子束子」を買ってきました!

◆あとがき

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。実は今回、パッと閃いた束子を題材にして「ひとりタニモク」に挑戦したわけですが、多くの「新たな意外」に出会えました。
今後、数ある相談の中で、理解に苦しむクライアントに出会うことがあるかもしれません。
それでも、先ずは向き合う姿勢を大切にしたいと思いました。
いろいろなことに気付くことができれば、それも可能となるでしょう。
 
ひょっとしたら明日、あなたにしか心を開かない束子マニアがクライアントとして現れるかもしれません。
「新たな意外探し」に挑戦してみませんか。


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