喀痰吸引実施手順(1) 必要物品
必要物品
・吸引器
・吸引チューブ
・蓋付きの保管容器
・洗浄綿(吸引チューブの外側を清拭)
・洗浄水(吸引チューブの内側を洗浄)
気管カニューレの場合は滅菌精製水
・清潔な手袋や鑷子(吸引チューブを挟んでもつピンセット)
・消毒液(侵漬法での清潔保持の場合)
必要物品の清潔保持
吸引器
表面は日常的に清掃を行う、定期的に内部のメンテナンスや吸引瓶・接続チューブも洗浄・交換を行う
吸引チューブ
直接体内に挿入するものであるため特に重要となってくる
吸引時に鑷子を使用する場合には鑷子の先端が不潔にならないように注意
①鑷子立てにホコリなどが掛からないようにする
②鑷子立ての内部に触れないようにする
③鑷子立てから出ている部分のみ掴むようにする
④先端が下向きになるように持つ
⑤鑷子を取り出したり、戻したりする際は、先端がどこにも触れないように
注意
吸引部位別で清潔保持方法は異なる
気管カニューレ内部の吸引の場合は、挿入部位に菌が付かないように取り扱う必要があり、吸引チューブは一回の仕様ごとに使い捨てが原則であるが、やむを得ず再利用する場合は利用者ごとに清潔に保管しなければならない
吸引チューブの清潔保持方法
・侵漬法
吸引チューブを消毒液に漬けて保管しておく方法
①吸引後、チューブ外側の汚染除去のため洗浄綿などで拭く
②チューブ内側の粘液の除去のため、滅菌水(口腔や鼻腔は水道水でも可)
を吸引する
③吸引チューブを消毒液にひたして保管する
交換頻度は吸引チューブ、消毒液は24時間おきで洗浄水は8時間おき
・乾燥法
吸引チューブを乾燥させて保管する方法
①吸引後、チューブ内側の汚染除去のため、洗浄綿などで拭く
②チューブ内側の粘液の除去のため、滅菌水(口腔や鼻腔は水道水での可)
③吸引チューブ内の水滴がない状態で、蓋付きの乾燥容器に保管
交換頻度は吸引チューブ、保管容器の消毒は24時間おき
注意点
乾燥法の場合は、実際に吸引チューブ内の乾燥を保つことは至難であり、特に注意が必要
口や鼻の上気道には常在菌がいるため、無菌を保つことは困難であり、よく水洗いされた清潔な状態を保持するように心がける
気管内。口鼻用共に、チューブ内側の粘液などを吸引圧をかけながら、十分洗い流すことが大切
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