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#033 サブステートメント 「機能美と普遍性があるデザイン」

こんにちは、代表•笈沼です。

先日、リリースを通じてケアウィルのブランド•ミッションステートメントを公表しました。

前回の「ユーザーの意思を第一に尊重」に続き、以下サブステートメントに込められた思いを書きます。

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機能美と普遍性があるデザイン

デザインにおいては、ユーザーにとっての便利さ、快適さ、分かりやすさを追求し、その結果として生まれる機能美を最も大切にします。また、服が人を規定することがないように、年齢、性別、国籍を問わない普遍性を実現します。

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ケアウィルがユーザーの意思―will の尊重に次いで大切にしていることが、製品・サービスのデザインです。そのデザインでは「機能美」と「普遍性」を追求します。

まず、機能美についてですが、辞書には、

「建築・工業製品などで、余分な装飾を排してむだのない形態・構造を追求した結果、自然にあらわれる美しさ。」

とあります。

英訳すると ”functional beauty” なのですが、英語辞典にはこの言葉は見当たらず。その理由は、日本のデザインは建築・工業製品を中心に発展してきたので「機能美」は日本で慣れ親しまれてきた言葉なのかもしれません。

またウィキペディアの「美」の説明の中では、

「美の種類、もしくはカテゴリーとして次のようなものがある。(中略)造形美 - 建築構造物の美(宮殿、大聖堂、ピラミッド)、機能美 - ハンドクラフト、織部の焼き物、パイプ、ガラス器」

とあります。

つまり、デザインの美しさには主に造形美(装飾美)と機能美の2つがあるということですが、僕らは「機能美」を追求します。ステートメントに敢えて美を定義するのは勇気がいることなのですが、僕らのデザインにおける信念として書きました。

これは、前文の「ユーザーの意思を第一に尊重」と通じますが、carewillのユーザーは服の着脱に伴う何らかの不自由を抱えている方々です。ですから、その不自由を解消する”機能” こそがcarewillのデザインの最も重要な提供価値です。

機能は、利便性、快適性、分りやすさの3つで構成され、全てが満たされてユーザーへ作用します。いくら利便性が高い機能でも、着用者やケアをする方々にとって使い心地が悪い、着脱に痛みやストレスが伴う、時間がかかるなら価値はありません。

そして、服としての美しさは、機能の構造化、ムダのそぎ落とし、機能と外形をつなぐ意匠(デザインの工夫)によって結果的に実現されます。つまり、複数の機能をただ服に詰め込むのではなく、統合、単純化することにより機能美は生まれます。

また、機能美はクラフトマンシップの賜物です。ケアウィルでは、ユーザーと共に、看護師、理学療法士、介護福祉士、デザイナー、パタンナー、縫製者という各領域の所謂”職人” が、服の不自由という共通の課題を解決するために連携してものづくりを行います。

※今後、さらにこの連携の輪を広げます。ご関心をお持ちいただける個人•法人の方は以下へご応募ください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScPiVOA7JxRFFI6JUUwAtwkbQqZ8Pk312haW5fD-pCdOExtnQ/viewform

次に、「普遍性」について。

ケアウィルは、”◯◯向け” の服というラベル付けをしないデザインを目指します。例えば、高齢者向け、患者向け、車椅子利用者向けなど。なぜなら、デザインが、社会的な見られ方•識別をユーザーへ押しけたり、ユーザーの自分らしさを規定することがないようにありたいからです。誰しもに美しいデザインを追求します。

また、これは創業者である私自身のこれまでの経験に基づく価値観でもありますが、事業化に際しては国内と海外の市場を分けて捉えていません。昨年末、国内クラウドファンディングと同時に越境ECサイトを立ち上げたのもそれが理由です。将来を見据え初めから、国籍を問わないデザインを追求します。

(ステートメントの他の部分については、また別の投稿で触れます)

▼直近プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000054309.html
▼参画パートナー募集中!
https://forms.gle/AXquPKJ3ZfwbqyZdA
▼note
https://note.com/carewill

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