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チューニングのお作法

チューニングとは

チューニング、してますか?

こんにちは!チューニング警察です!今までずっとゲームについての怪文書の話ばかりを書いていたので、たまにはオーボイストらしいことを書こうと思います。思いました。

楽器柄、だいたいオーボエがチューニングをすることが多いです。オーケストラは必ずそうですし、吹奏楽でもコンマスのクラのチューニングから、ちゃんとダブルリードがいる吹奏楽団が増えてきたので近年だんだんそうなってきました。なぜかというと、オーボエは音程がクソなのでみんながオーボエに音程を合わせてくれるから(要約)なので、ありがてえ…ありがてえ…と土下座をして号泣しつつチューニングをするのが日課です。素敵な友情です。友情パワーを感じますね。

だがそのチューニングのやりかた、お作法については全く統一されていません。

チューニングとは、という見出しをつけたのはそのためです。わからないんです。正解が。

チューニングのお作法、パターン

まず、大きく分けると、オーケストラ、吹奏楽でまずそもそもが変わってきます。

オーケストラの場合は、まずオーボエがAの音を出し、その音にコンマスが合わせてから、弦楽器全体のチューニングをし、そのあと管楽器のチューニングをします。

吹奏楽の場合は、まずオーボエがB♭の音を出し、その音にコンマスが合わせる場合もありますが、コンマスがいなければそのまま全体チューニングになります。最近の印象だと、吹奏楽団でもAでチューニングするところはだんだん増えてきています。が、B♭もまだまだ多いですね。

オーケストラがAなのは、弦楽器のチューニングをするためで、開放弦がAなので、そうせざるを得ないという実情があります。それに対して吹奏楽は、確かB♭の調性の楽器が多いからだったと思います。よくわかりません。

…あれ?吹奏楽にもコントラバスやエレキベース…と思ったそこのあなたはとても賢いです。そうなんです。

B♭チューニングの吹奏楽団だと、コントラバスは常に涙を呑んでいます。呑んでいるそうです(聞きました)聞いてみると、そういう場合はあとから解放弦でチューニングをしているそう。

なので、B♭でチューニングをする吹奏楽団に行った時に、あとからこっそりAを出してあげるとコントラバスにモテます。

と、いうのがチューニングの大きく分けたお作法のパターン。だが二つで済むと思ったか?

ここから更に細分化されていきます。

チューニングのパターンを細分化していきましょう

そしてチューニングのパターンは、演奏する曲目、必要な楽器、信仰する宗教などにより、ここから更に細分化されていきます。

なお、A=いくつHz、についてはいろんな宗教があるので触れません。絶対、ふれません。

例えばピアノコンチェルトをやる場合。
ピアノが編成にある場合、ピアノから音を取って、チューニングをします。ピアノは調弦できないので当たり前といえば当たり前です。吹奏楽でもピアノ、あったりするので、それはあります。キーボードの場合もそれに準じます。オルガンがある場合はガン付きをやったことがないので知りません。

あとは「オーケストラや吹奏楽には普通はない楽器が登場した場合」は、チューニングはその楽器に合わせるパターンや、個別対応をするパターンは多いです。ここは空気を読んでいきましょう。

「普通はない楽器」というといろいろありますね。ピアノがもっともわかりやすい例ですが、エレキギターやエレキベースもあまりないとはいえ最近のサブカルオケだとありがちですし、ピアニカなんかもあるとそうですね。和楽器もありがちです。あとはカーヌーンとかがあるともうよくわかりません。助けてください。

一度だけ「楽器の」編成に、ニンテンドーDSが入っていたことがありましたが、もうそんなのチューニングの仕方なんて知りません。勝手にしてください。

また、楽器的にもそうですが、ありがちなパターンが「奏者が吹奏楽などの全体チューニングに慣れていない」というパターンもありえます。その場合は個別にヒアリングをして、(自分の場合はですが)個別対応をしてしまうことはよくあります。ありがちなのが「吹奏楽やオーケストラ専門ではなく普段はバンドで演奏してる」というパターンです。

というわけで、だんだんとこうなります。

ホウレンソウは重要だ

あまりにチューニングのお作法が楽団ごとに違いすぎていて、しかも楽器編成によっても変わるので、考えることをやめた。

ではどうするか。

「…そうだ!判断を投げてしまえばいいんだ!」

caretさんは気づきました。自分がわからなくても、きっと上司が判断をしてくれる。だから、指揮者に聞いてしまおうと。そう考えました。

初めて行くオーケストラや吹奏楽団ではそうしてるんですが、初回練習や、一日限りのオフ会でも毎回少し早めに行って、指揮者のかたに挨拶をし、そのときに、本日のチューニングはどうしましょう、と聞いてしまいます。報告、連絡、相談です。ただ、いきなりチューニングのことを聞いてしまうと変質者になってしまうので、まずは挨拶から、です。芸事の端くれとしてはアマチュアとはいえ挨拶はちゃんとしないといけないとは思いますし。

そうすると大体「…あー…」くらいのリアクションが返ってきて、なんらか返ってくればいいですが少し複雑な編成とかだと「ちょっと考えさせて」という答えがだいたい返ってきます。みんなチューニングなんてどうでもいいと思ってるからです。

ただ「どうします?」だけだとそれはそれでアレなので「ピアノが編成に入ってるからピアノからですよね」とか「コンマスがいらっしゃるのでコンマスがチューニングですよね」とか、少し提案というか、助け舟というか、そういったことは言います。

そうしてチューニングを決める…というか、決めさせます。

ということを毎回裏でやってます。

チューニング警察24時

これは、まあその、指揮者もそうですしその楽団への要望にも若干なるんですが…

チューニングのやりかた、事前に決めましょ?

と、チューニング警察としては思います。

そして、チューニングがただの儀式ではなく、意味のあるものになればいいなあとは思っています。

でなきゃ…泣いちゃう!

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