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看護学生・最大の不安を解消!?看護学実習ハンドブック

看護師になるための大きなハードル

看護学実習は,授業で学んだことを実際の現場で本物の患者さんに実践する場。アセスメントから看護計画の立案,看護ケアの提供を実体験します。受け持ちの患者さんが決まると,授業のおさらいや情報の整理,計画立案などやるべきこと,考えるべきことがたくさんあります。一方で,実習先や患者さんに対しては学生と言えども社会人としての振る舞いが求められたり,医療安全やプライバシーに関することなど一定の責任が課せられ,学生にとって看護学実習はとても負担が大きなものです。
その一方で,卒業して看護師として多忙を極める医療現場に就職すると,一人の患者さんに実習のときほどの時間やエネルギーを注げることはありません。先輩たちは,長い看護師人生でも実習のときでしか得られないものがあることを知っているので,学生には実習の体験を大事にしてほしいと願っています。
そこで「看護学実習ハンドブック」シリーズでは,各科目において学ぶべきポイントを実習に即してまとめ,実習計画や振り返り,カンファレンスとなどに役立つようしました。また,患者さんや実施施設の職員たちと良好な関係を作るためのマナーや心がまえなどにもふれています。
これがあれば,自信をもって実習に臨むことができます。

実習の教育効果を上げるのに役立ちます

2022年のカリキュラム改定において,看護学実習はこれまで以上に重要なものとして位置づけられています。卒業後の看護師としての在り方を左右するくらいの影響があるからです。そのため,実習前には演習などで十分な準備をして,実習後は振り返りにより身につけたものを再確認します。教育として一貫した取り組みが求められます。
本書では各看護学実習で学んで欲しいこと,体験してほしいことを,実習前段階から理解できるようにしています。実践だけでなく,見学においても見るべきポイントをあげて少しでも学習効果のたかいものにするような配慮をしています。実習中の学生カンファレンスや実習先でのカンファレンス,発表会,実習終了後の振り返りや教員との面談についてもふれており,看護学実習のサブテキストとして使えるものになっているのです。

地域・在宅看護実習ハンドブック

カリキュラム改定により,これまで統合科目として位置づけられていた「在宅看護論」が,指定規則における順番が基礎看護学の直後に「地域・在宅看護論」として位置づけられ,単位数も増えました。ということは看護師の素養として非常に重要な科目と再認識されたのです。本書では実習の場の多様化や低学年での実習に対応できるように編集しました。


成人看護学実習ハンドブック

看護教育の中核的な科目である成人看護学。看護師として基盤となる看護実践を臨地実習で学びます。本書では,急性期あるいは慢性期の看護過程の展開について,実践能力を確実に身につけるためのサポートをします。


老年看護学実習ハンドブック

マルチモビディティ(多疾患併存)の問題を抱える対象者の看護を学ぶことは,高齢化社会において多くの看護現場で役に立ちます。本書では,成人看護学や地域・在宅看護論との関連も押さえながら,高齢者に特徴的な看護実践を学ぶための臨地実習のポイントを解説します。


小児看護学実習ハンドブック

最近の看護学生のなかには子どもと接した経験がなく,コミュニケーションがとれない,「子どもは難しい」と感じることが多いようです。意思疎通が難しい子どもだからこそ,推論する力が身につきやすいといえるので,観察し考える看護をサポートします。


母性看護学実習ハンドブック

妊娠・分娩・出産とダイナミックに変化する母親の身体とこころへのかかわりだけでなく,家族や地域への視点,正常と異常の見極めなど多くのことを学べる母性看護学実習のポイントをまとめました。


精神看護学実習ハンドブック

看護学生の多くが精神疾患のある人と接した経験がなく,「怖い」と感じている学生もいるそうです。しかし,疾患や症状だけでなく一人の「人」として対象者に寄り添う看護のだいご味を,実習で体得できるように工夫しました。



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