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怒らずに叱りたい! そんなパパ・ママにおススメ「アンガーマネジメント」流の叱り方

「早くしなさい」「何回言ったらわかるの」……子どもが自分の思いどおりの行動をしないと、つい声を荒げてしまいますね。言った後で「自分は子育てに向いていないのでは?」と後悔するという声をよく聞きます。
そんなときに試したいのが「アンガーマネジメント」。
今回は、新刊『イライラを爆発させない! パパ・ママが楽になる子どもの叱り方 子育てにいかすアンガーマネジメント』から、呼吸リラクゼーションを使った気持ちの落ち着かせ方を紹介します。

子どもが待ちきれない様子で話しかけてくると、イラッとすることありますよね

子どもと自分の気持ちの落としどころ

 毎日子育てをがんばっていると、たまの休みくらいゆっくりしたいものですね。でも、子どもはおかまいなしに「一緒に遊ぼう!」と誘ってきます。そんな子どもに対して「今日のママ(パパ)は疲れているからそっとしておいてあげよう」などの気遣いを期待しても、叶うはずはありません。せめてもの時間稼ぎに、子どもの「一緒に遊ぼう攻撃」に「ちょっと待って」
「今は無理」とその場しのぎの返事をしても効果なしって経験はありませんか?
 そのやりとりも面倒になり「うるさい! しつこい!」と一喝して子どもを黙らせようとしたけれど、結局、泣き出した子どもの対応に余計時間をとられてしまう、なんてこともあるかもしれません。
 子どもの遊びたい気持ちとママ(パパ)の遊びたくない気持ちは正反対なので、どちらかが譲歩しなければ決着はつきません。少しでも早く決着をつけてママ(パパ)の時間を確保したいのなら、自分から譲歩するしかないのです。でも、完全降伏する必要はないですよ。譲歩しつつ、自分の要求も伝えるのです。
 ここで大切にしたいのは、交渉です。反射的に大きな怒りのエネルギーで子どもを制圧しよ うとすれば、反発されてしまいます。ですから、腕利きの交渉人になったつもりで演じてみま しょう。「ママ(パパ)は~してあげるから、あなたは~してくれるかな?」と交換条件を出しながら、交渉してみるのです。そのために必要なのは、冷静な判断力です。イライラしながら考えても、よい案は浮かびません。子どもが「いいよ」と思える案を考えたいじゃありませんか!(笑)


呼吸リラクゼーションで、身体に酸素を送り込もう

 そこで呼吸リラクゼーションのテクニックを使って、身体の中に酸素を送り込んであげましょう。イラッとして力が入っていた脳と身体に酸素が流れ込んで落ち着く感覚があるはずです。衝動のコントロールができれば、思考が働きやすくなります。その状態で交渉に臨めば、うまくいく確率は上がるはずですよ。
 交渉しても、子どもが「いいよ」と言わない場合もあるでしょう。そのときは、子どもの要求も受け入れつつ再交渉してください。イラッとするたびに深呼吸して、必ず落としどころを見つけられるはずと信じてチャレンジしてみてください。
 それからもう一つ、大切なことをお伝えします。それは、「ちょっと待って」という表現の注意点です。「ちょっと」「ちゃんと」「しっかり」「もう少し」というあいまいな表現は子どもに伝わりにくいため、避けたほうがよいでしょう。大人の感覚と子どもの感覚は違います。
「ちょっと具合」「ちゃんと具合」「しっかり具合」「もう少し具合」を、具体的に言葉や視覚的なもので示してあげるとわかりやすくなりますよ。
(出典:野村恵里「イライラを爆発させない! パパ・ママが楽になる子どもの叱り方――子育てにいかすアンガーマネジメント」中央法規出版、2024年)

身体に酸素を取り入れて一呼吸!
https://www.caresapo.jp/books/121047

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