年金: 「未支給年金」 <- ?
今回は「未支給年金」について見ていきましょう。
そもそも「未支給年金」とは?
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「未支給年金」: 年金受給者が亡くなった際に、まだ受け取っていない年金のことを指します。
具体的には、以下の2種類があります。
遡及支払: 亡くなった月までの年金
当月分: 亡くなった月の年金
受給権者
未支給年金の受給権者は、以下の順序で定められています。
配偶者: 亡くなった方と婚姻届を提出していた人
子: 亡くなった方の子ども
養子を含む
嫡出子、非嫡出子、婚外子、認知子、里子、養子縁組による子、人工授精による子、体外受精による子、出生届未提出の子など、様々な立場の子どもが含まれる
父母: 亡くなった方の父母
孫: 亡くなった方の子どもの子ども
祖父母: 亡くなった方の父母の父母
兄弟姉妹: 亡くなった方と同一の父母を持つ兄弟姉妹
異父兄弟姉妹を含む
その他: 上記の者以外の3親等内の親族
具体的には、叔父、叔母、甥、姪、大伯父、大伯母、いとこなど
請求方法
未支給年金を受け取るためには、受給権者が年金事務所に請求する必要があります。請求には、死亡届、戸籍謄本、年金証書などの書類が必要です。
請求期限
未支給年金の請求には期限があります。死亡日から1年以内に請求する必要があります。期限を過ぎると、受給権を失ってしまう可能性がありますのでご注意ください。
支給方法
未支給年金は、一括でまたは分割**で支給されます。
一括: 亡くなった月の翌々月末までにまとめて支給されます。
分割: 5年間かけて分割して支給されます。分割方法は、以下の2種類があります。
等分割: 毎月同額ずつ支給されます。
前倒し分割: 最初に多めに支給し、その後は徐々に減額していく方法です。
支給額
未支給年金の支給額は、以下の要素によって決まります。
亡くなった方の年金額: 亡くなった方が受け取っていた年金の額
受給期間: 亡くなった方が年金を受給していた期間
受給権者: 未支給年金を受け取る受給権者
課税
未支給年金は、所得税の課税対象となります。
その他
未支給年金に関する詳細は、日本年金機構のホームページまたは年金事務所でご確認ください。
亡くなった方が遺言書を残していた場合は、遺言書の内容によって、未支給年金の受給権者が変更になる場合があります。
未支給年金の手続きは、ご自身で行うこともできますが、行政書士や弁護士などの専門家に相談することをおすすめします。
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