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心の病をなくしたい

闇に落ちた感覚を知ったのは、休職中だったと思う。昼夜関係なく、悪い想像が心を埋める。わたしが生きているだけで、人に迷惑をかけているのではないだろうかと、ありもしない想像がとめどなく溢れて、涙が止まらなくなる。それが繰り返されるごとに、自分がなぜ生きているかわからなくなる。

休職したのは2019年11月。発症から、4年半弱。頻度は減ったが、まだ確実にこの闇に飲み込まれる瞬間がある。実家に帰省中の今、彼は安心しているだろうか。衝動に駆られることが、少なくとも目の前で起こることがないから。逆に、東京に戻れば、心配な夜を重ねるだろうか。

4年半たってもまだあるのかと、たまに絶望する。絶望して、何が引き金なのかを思い出そうとするが、わたしは休職するその瞬間まで「無理をした」記憶はないのだ。思えば小さな頃から不眠症に、過敏性腸症候群に、頻繁な悪夢にと、火種はあったのかもしれない。その火種を炎に増大させるのは、きっと些細なことで、この些細なことは他人には理解できないことも多い。

でも、わたしは誰よりも理解したい。まずはわたし自身がこの脆さを受け止めて、どうしたらよいかを考えなければ。だって、治らないのだから。精神疾患に完治ではなく寛解を使うように、元通りになることはないのだから。現状を受け入れて、どのようにより良くするかを考えないと。

またひとり、大切な友人が心無い言葉の連続で適応障害になってしまった。こんなこと、もうやめたい。

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