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課題整理総括表

標題の通り、課題整理総括表について思いの丈を。
5年前に受講した介護支援専門員実務者研修と昨年、受講した介護支援専門員更新研修ⅠIIにおいて、みんな(ファシリテーター含む)本質をわかってるのかなと思ったので、少し記してみる。(業務でエビデンスって言われてるのに、みんな、課題整理総括表についてのエビデンスはスルーなんだ…いや、ゴメンナサイ、言いすぎた。笑
その名の通り、利用者の課題を整理するツールなんだけれども、そもそも課題の抽出と整理は、アセスメントで行うし、アセスメントツールを使用して、記録として残さなければいけない。これがないと実地指導において、運営基準減算に該当する恐れがある。

では、課題整理総括表の立ち位置とは?となる。
各研修での説明では、アセスメントの可視化及びブラックボックス化している頭の中の可視化、課題の抽出と整理を行うツールであり、作成義務は無く、努力義務。
※追記
研修では、(あえて?)説明が無かったが、作成していなくても運営基準減算にはならない。ちなみに課題整理総括表をアセスメントに置き換えることは出来ないらしい。と、なれば、ますます作成する必要性がわからない。

研修において、介護支援専門員会の言い分としては、支援を検討する時や行き詰まった時に課題の見直しがしやすい、慣れてくれば1ケース40分(雇われケアマネだと7.5時間〜8時間の勤務時間よね。その内、40分もかけるのか…小声)で出来る、頭の中の整理ができる、便利etc…。
ちなみに研修会場で活用している現役は皆無。これはファシリテーターの号令による挙手制にて確認。笑
さてさてと。まぁ言い分はわかった。(いや、全くわからんけど…)

では、課題整理総括表というツールが何故出来たのだろうか。
ズバリ、ひとことで言うならば、
「質の低いケアマネのためのお助けツール」
である。言葉が荒いのはお許しいただきたいところ。
しかしながら、あながち間違いではないハズ。
現実的な問題として、ここ数年、多方面からケアマネの質の低下についての指摘がある。
ケアマネ創成期に奮闘され、時代を切り拓き、作り上げてきた先輩ケアマネの高齢化や引退が大きいのは勿論のこと、きちんとソーシャルワークの視点を持っているケアマネが減少しているのではなかろうか。ここでは深く取り上げないが、ケアワークとソーシャルワークは別物である。
とにかく、今のケアマネって信頼されていないんだなと思う。
だから、お助けツールが出てくる。しっかりエビデンスを残そうって。

最後に、自分は、報酬改定等により運営基準減算に該当しない限り、課題整理総括表の活用をしようとは思わない。
大学4年間でソーシャルワークを学び、某所(老健)で10年間ソーシャルワーカーとして、2年間ケアマネとして実践してきた自負がある。自分が有能とかそういうことではなく、自転車に乗れるようになったのに、また補助輪を付け直すの?ということ。
手間を増やすことは簡単。

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