見出し画像

「仕事が楽しい」と笑顔で教えてくれたのは3年前に就活支援した人でした

キャリアコンサルタントの松岡澄江です。今日は、先週あった出来事について書いてみようと思います。


就職のお手伝いをしていた頃

今は企業で働く人に向けた支援が中心ですが、2年半ほど前まで週3日ほど大学生の就職支援も行っていました。支援した学生の数は毎年数百人、8年余りになるので1000人は超えていると思います。一人数回~10回以上になることもあったので、相談回数はもう数えられないです。

画像1

大学での就職支援は、3年生の夏前から本格化し、4年生の夏休み前ぐらいにはひと段落。少しのんびり活動している人やこれからという学生の支援をしながら、卒業後の居場所を決めるまで一緒に考える日々。3月には彼らの背中に向かって、「元気でがんばってね」と声をかけ、笑顔で送り出せるのが楽しみでした。

時折、平日がお休みの時に大学に来て、ゼミの先生に挨拶したりキャリアセンターに顔を出して近況を教えてくれる卒業生もいました。みんな少し大人になって、がんばっている姿がまぶしいのです。中には、就職後のリアリティショックを受けて想像していた仕事とのギャップに悩んでいる人もいました。5月の連休明けぐらいになると、卒業生がチラホラと訪ねてきて、このままでいいのか?辞めたい・・・といった相談になることも。

初めての就職は、本当に人それぞれ、悲喜こもごもだと感じます。


うれしい再会

就職支援をしていた頃を懐かしく思い出したのには訳があります。
先日登壇した研修で、3年前に就職支援した人に再会したからです。

「松岡さんですよね、〇〇大学でお世話になった☆☆です」

いや、もう、ほんとにその場で飛び上がるかと思うくらいうれしかったです!!こんな偶然ある!って感じでした。

私も研修前、確かここに以前就活支援した卒業生が働いているはずだと、うすうすは思っていました。が、まさか今回の受講生の中にいるとは思っていませんでした。受講生名簿を見た時に・・・「ん?見覚えが・・・」とは思いましたが、昨今の記憶力にはまったく自信が持てないので、「いやいやまさかね」ぐらいの気持ちでした。

画像2

彼女の方は入室後すぐに私を見て、名前札も確認して、もしかしたら!と気づいたそうです。でも「違うかも」と少し様子を見ていたのだとか。私が自己紹介で、沿線の大学で就職支援をしていた話をしたので、「間違いない!」と確信したと言ってました。

彼女:「あの時は、お世話になりました」
私:「もしやと思っていたの!久しぶりです、元気でした?」

最初の休憩時間にあいさつに来てくれて、当時を懐かしみながら会話をしました。休憩時間も終わりに近づき、私は最後の質問をします。

私:「仕事はどう?」
彼女:「めちゃくちゃ楽しいです」


彼女の笑顔を見て、とても幸せな気持ちになりました。


仕事を楽しむことができるって

仕事が楽しいと笑顔で言えるって、ホントに幸せなことだと思います。

彼女にしてもきっとこの2年の間には、大変なこともキツイこともしんどいこともあったと思うんです。それでも「楽しいです」と言葉にできるのは、自分が望んだ仕事であることもそうでしょうが、環境を受入れ、周りに教えてもらいながら、自分ができることを増やしてきた道のりがあるからではないかと思います。

就活に向かう学生にも、新人~3年目ぐらいの社会人にも伝えているのですが・・・

世の中には、面白そうな仕事はいっぱいありますよね。でもその仕事が面白いかどうかはやってみないとわからないし、面白そうな仕事でもそこに至るまで大変なことはいっぱいあるわけです。
世の中に面白い仕事があるのではなく、自分がそれを面白がるかどうかだと思います。面白いと思うのは個人の感情なので、人それぞれポイントが違います。よく笑いのツボが同じとか違うとか言いますよね。Aさんにとっての面白いが、Bさんにとっての面白いとは限りません。
だから自分が何に対して面白いと思うのかを知っておくことが大事です。そのために自己分析や自己理解が必要なんです。
仕事は自分で面白がる、面白くする気持ちや工夫が大事です。面白い仕事にするために何が必要なのか考えてみましょう。

仕事が面白いとか、仕事が楽しいって、その人が自分で面白くしよう・楽しもうとしていることが大きく影響すると思います。

例えば、ほんの小さなことでも、誰かの役に立ったと思えたり、やりがいを感じることができたり、自分の満足感や達成感ややりきったという感覚、できることが増えた実感や、成長を確認できたことなどが、「この仕事をしてよかった」「仕事が楽しい」「仕事が面白い」といった前向きな捉え方につながるのだと思います。


仕事が楽しい!と言ってくれた彼女。就職活動と就職3年目の2回も関わることができて、不思議なご縁に感謝です。キャリコンであることに幸せを感じた一日でした。

画像3


・著書紹介


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?