アルゼンチンの犬お散歩屋さん
こんにちは。
CAREER MARKの広報PRインターン2期生の紀井恭子です。
日本に戻ってきて、そろそろ1年になろうとしています。
ときおり、ふと滞在先で目にしていた
何の変哲もない日常風景が恋しくなる時があります。
滞在しているときは何とも思わなかったのですが
帰国してみると、もう目にすることはないそれらの風景。
皆さんの心の中にもそんな風景が
いくつもあったりするのかもしれませんね。
今日はそんな風景の1つ、
アルゼンチンで目にした犬のお散歩屋さんについて
書いてみようと思います。
アルゼンチンは大のペット王国
GfKの調査によるとペットの飼育率が
世界で最も高いのがアルゼンチンでおよそ80%。
中でも犬の飼育率は国民の66%にも上ります。
ただし、都市部ならではの問題も抱えているのが実情。
ペット可の高層マンションが多いものの、
犬たちの運動場所の確保は至難の業。
共働きだったり、高齢者だったりといった理由で
毎日のお散歩がままならないことも。
そんな時に頼りになるのがPaseador(パセアドール)と呼ばれる
犬のお散歩屋さん達です。
Paseador/犬のお散歩屋さん
Paseador達は毎朝決まった時間に家々を訪問し、犬達をお迎えに行きます。
犬種ごとに異なる歩幅や体力を考慮して、
体格の似た犬同士を預かる傾向があるようです。
ゴールデン・レトリバーやシェパード等の大型犬は
男性のPaseadorが担当し、
ビーグル、プードル等の中型~小型犬は
女性のPaseadorが連れて歩いています。
複数のリードを握りしめて散歩するのが一般的ですが、
大型犬ともなると力が強いので、
登山に使われる頑丈なカラビナが複数取り付けられた専用のベルトを装着し
そこにリードを固定している姿もよく目にしました。
新型コロナウィルスの感染拡大により
アルゼンチンの首都ブエノスアイレスにおいても
2020年3月中旬に厳しいロックダウン政策がとられましたが、
犬の散歩は「必要最低限の買い物」と共に外出の理由として認められ
時間や範囲は制限があったものの、
彼らの大切な「日課」は守られたのでした。
ブエノスアイレスの街中を歩いていると
多くのPaseadorとすれ違いましたが
犬たちはちゃんと道をあけるし、
吠えることも滅多にありませんでした。
どちらかというと飼い主が連れて歩いている犬のほうが、
しつけも甘いように感じました。
犬たちも毎日の「集団散歩」で社会性を身につけているのかもしれません。
実際に調教もかねてPaseadorに預けている飼い主もいるのだとか。
日本においてもコロナの影響で、自宅で過ごす時間が長くなり、
ペットに癒やしを求めようと子犬や子猫などを
飼い始める人が増えているそうです。
日本でもこういったニッチなペットサービスが広まるかもしれませんね。
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