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駐在妻インターン生ってどんな人?【第5期vol.4 宮本美保子さん(韓国在住)】

2022年4月より第5期インターンが始まりました。第4期から継続の1名を含め、韓国、マレーシア、オーストラリア、ドイツ、アメリカと世界中から集まった駐在妻。第4弾は、2020年6月から韓国ソウル在住の宮本美保子(みやもと みほこ)さんのご紹介です。
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【宮本美保子さん/お仕事プロフィール】
新卒で国際物流を扱う企業に入社し、輸入通関業務に従事。その後、輸入営業部門に異動。香港で1年の研修も経験。
育児休業取得中に配偶者の韓国駐在が決定し、2020年6月より帯同。休業期間の終了とともに退職。

コロナ禍がきっかけとなった帯同

――大学で外国語を専攻されていたそうですが、もともと海外志向があったのでしょうか?

そうですね。海外旅行に行くのも好きでしたし、学んだ語学を活かしつつ海外に関わる仕事がしたいなと考えて、国際物流の会社に入社しました。

社内で若手向けに海外研修制度があり、香港法人に1年間勤務した経験もあります。現地スタッフと一緒に仕事をしたり、駐在員の先輩方の仕事を間近に見ることができ、とても充実した1年間でした。

――美保子さん自身がもっと長く駐在したいという気持ちはありましたか?

確かに1年は短かったです。ちょうど慣れてきて現地での課題が見えてきたころに帰国になってしまいます。そのまま滞在を延長できないかと上司に尋ねてみたこともあるのですが、会社の制度上、残念ながら難しかったです。

女性のライフプランを考えると、一旦帰国後に再度海外駐在へ行くというのは、少しハードルが高く感じてしまいますね。

――そのお気持ちとてもわかります。
旦那さんのお仕事は、はじめから海外赴任の可能性があったのでしょうか?

結婚当時、夫はすでに海外駐在経験者でしたし、再度海外へ赴任する可能性も十分にありました。しかし、その際にどうするかは具体的には決めていませんでした。

帯同一択ではなく、赴任が決定してから柔軟に考えようと思っていました。

――それで実際に韓国駐在が決まったのですね。
どのような経緯で帯同を決めましたか?

妊娠中に可能性が浮上して、息子が生まれて数カ月して夫が渡航しました。そのときもまだ帯同するかどうかは決めていませんでした。

韓国という日本に近い国だったこと、またちょうど育休中の赴任開始だったこともあり、何度か韓国に行って過ごしてみて「自分が行きたいと思えるかどうか」で決めようと思ったのです。当時は「復職したい」という気持ちが強かったのも、帯同を迷った理由の1つです。

0歳の息子を連れて2回ほど韓国へ行きましたが、その後新型コロナウイルスの流行が始まり、自由に渡航ができなくなってしまいました。

「息子の成長スピードが速いこの時期、夫と一緒に見守れないのは寂しいな」と思いましたし、ちょうど子どもを産んで1年ほど経ち「1人きりで育児をするのは結構大変だな」とも思い始めていました。

――そうですよね。それまで1人で育児をされていたのは大変ですよね!

里帰りもしていなかったので、「身近に相談・協力しながら育児ができる人が必要かも」と思っていました。韓国にいる夫とは、定期的にビデオ通話でコミュニケーションを取っていましたが、育児の楽しい面や大変な面、全てを共有することは、オンラインだけでは難しいと感じ始めていました。

それで息子が1歳になったときに帯同を決め、韓国へ渡航しました。

ソウルの観光名所・景福宮の夜間観覧

育児中心が少しずつ変化した渡航後の生活

――2020年6月はちょうどコロナ禍の始まりの時期。渡航後の生活はどうでしたか?

よく駐在帯同で気持ちが落ち込むような話を聞きますが、私の場合は初めての育児に意識が集中していて、あまり落ち込むタイミングはなかったように思います。自分自身が初めての海外生活ではなかったこと、韓国がとても便利で、生活する上で困ることが少なかったことも大きいと思います。

確かにコロナ禍で人と会いにくい状況でしたが、韓国の子育てコミュニティに参加して、そこで知り合った方と少人数で遊んだりして、平日は母子で過ごす時間を楽しんでいました。

家でじっとしているのが苦手なので、息子を連れてバスで観光名所にでかけてみたり、息子と楽しめる遊び場を開拓してみたり、コロナ禍でもできる範囲でアクティブに過ごしていましたね。

――子育てに集中していたようですが、自分の時間はあったのでしょうか?

韓国語のオンラインレッスンを週2回受けていました。息子のお昼寝時間などを利用してなんとか受講していましたが、今思えばこれが唯一外と繋がれる自分の時間でしたね。

子どもが2歳になってからは、今通っている幼稚園の2歳クラスに通い始めました。はじめは週2回だったので、溜まっていた家事を片付けたらあっという間に帰ってきちゃう(笑)

3歳手前で週4日に登園回数が増えてから、やっと「自分のやりたいこと」に目が向くようになりました。本帰国後にまた働くことを視野に入れ、コーチングの勉強をしたり、英会話のオンラインレッスンを始めたりしました。

――CAREER MARKのインターンをはじめたきっかけは何でしょうか?

もともとCAREER MARKのFacebookページをフォローしていて、インターン5期の募集を偶然見かけました。ちょうど子どもが3歳になり週5日登園を始めたタイミングだったのと、帯同し始めてから2年経ち、帰国もそう遠くないかもと思っていた時でした。

仕事から離れてブランクが3年ほどになり、今後仕事に戻れるか不安だなという気持ちも出てきて、夫の任期終了を待たず、先に母子で帰国して再就職しようかと考え始めていたので、ベストタイミングだったのです。

でも実際はあまり深く考えず、「面白そう!」という気持ちで応募しましたね(笑)

――その行動力、素敵です(笑)
実際にインターンをやってみてどうですか?

新卒から1社しか勤めたことがなったので、色々なバックグラウンドの方と一緒に働けて本当に面白いです。みんな勘が良くて、物事を掴むのが早くて、日々感心しています!

オンラインで働くのも初めてだったのでとても新鮮。経験してみて「こんな感じなんだ」と楽しくやっています。

――仕事の内容にはすぐ慣れましたか?

はじめのころは各ツールが使い慣れなくて、ちょっとしたことに時間がかかっていました。また、韓国語のレッスンや、他のやりたいこととの時間のバランスをとるのが難しかったです。最近は少しずつ慣れてきましたよ!

――インターンにも慣れてきて、楽しそうで良かったです!
今後の帯同期間はどのように過ごしたいですか?

韓国の冬は本当に寒くて動く気がしないんです(笑)やっと活動できる季節になったので韓国内の旅行にも行きたいし、韓国ならではの生活を楽しみたいです。

それと同時に残りのインターン活動も頑張りたいですし、帰国後のことも考えていきたいですね。

日本同様に四季のある韓国、春には桜も楽しめます

再就職への思い

――帰国後のことというと、やはり再就職についてでしょうか?

私が勤めていた会社には再雇用制度があるのですが、元いた会社に戻ってしまうと「もう今後チャレンジしないかも⁉︎」という気持ちもあり、別の会社への転職について考えてみるのも良いかもしれないと思っています。

逆に管理職になる手前の段階で退職してしまったので、元いた会社に心残りもあるんです。最近、同期の女性で初の管理職に昇進した方がいて、おめでとうという気持ちと同時に、「自分も仕事を続けて昇進試験を受けていたら、そういう道もあったのかな」という切ない気持ちも感じました。

ですので、再就職については今悩み中です。でも就職が決まっていないと、子どもの預け先も決まらないなど難しい面もありますね。

――同意しかありません!ぜひ再就職も頑張ってほしいです。
最後に、駐在帯同する場合のアドバイスなどはありますか?

私は人生において大きな変化があるときも、あまり深く思い悩まず、そのときそのときを「止まらず」「楽しむ」ことを大切にしてきました。実際に色々動き続けて撒いた種が、良い経験や良い縁に繋がってきたと思います。

海外に住む経験は貴重ですし、自分が仕事をしていたら今と同じ過ごし方はできないと思うので、ぜひその場その場を楽しく過ごしてくださいね!

――美保子さん、ありがとうございました!

薬膳韓定食 おかずがたくさん用意されるのが韓国料理の定番スタイル

あとがき

0歳のときのワンオペ育児も、コロナ禍真っ只中で始まった帯同生活も大変だったはずですが、終始明るい様子の美保子さん。最後に仰ってくれたように「その場を楽しむ」力に長けているのが印象的でした。そんな美保子さんなら帰国後も楽しく働くことが続けられるはず!今後どんな選択をされるのか、ご活躍を楽しみにしています。

インタビュー・文:
CAREER MARK 第5期インターン 鳥羽夕紀美 (オーストラリア在住)

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